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蔵書の苦しみ 知恵の森文庫

岡崎武志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334787301
ISBN 10 : 4334787304
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan

Content Description

整理術を語れるのは5千冊くらいまでの話。2万冊超の蔵書に苦しみ続け、「捨てるか売るか」しかない状況に追い込まれた著者は、意を決して処分に手をつける。懇意の古書店に引き取ってもらい、「一人古本市」も開き、身を削るような思いに煩悶しながら、蔵書の精選と凝縮を敢行する…。あれから4年、「『蔵書の苦しみ』その後」も収録。

目次 : 蔵書が家を破壊する/ 蔵書は健全で賢明でなければならない/ 蔵書買い取りのウラ側/ 本棚が書斎を堕落させる/ 本棚のない蔵書生活/ 谷沢永一の蔵書/ 蔵書が燃えた人々/ 蔵書のために家を建てました/ トランクルームは役にたつか?/ 理想は五百冊/ 男は集める生き物/ 「自炊」は蔵書問題を解決するか?/ 図書館があれば蔵書はいらない?/ 蔵書処分の最終手段/ 『蔵書の苦しみ』その後

【著者紹介】
岡崎武志 : 1957年、大阪府枚方市生まれ。立命館大学卒業。高校の国語講師、雑誌編集者を経て、フリーライター・書評家として活動。古本好きによる書物雑誌「SUMUS」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 月讀命

    読書がテーマの本なので興味深く思い書店で購入し半ば迄読んでいるとなぜか違和感がある。以前読んだ事ある様に感じられたが案の定、まさか以前新書版で発売したものを文庫版にして出版していたとは。やられた。自身もだんだん増加しつつある本をどうしたらよいか思案している。整理するためには、ある一定のスペースが必要なのだが、我が家にはそのスペースがない。どんどん奥にうずもれ死蔵化してしまった多くの本に光を当てたいのだ如何にすべきか。マンションなので床が抜ける事はないが、地震で崩れ下敷きになって死なない様に気負つけたい。

  • chiaki

    岡崎さんの蘊蓄の大ファンです。読み終えるのが惜しく、すこぉしずつ読み進めました。『置けるところには置き、積めるところには積み、それで空間を濫費しつくして、壁際のベッドの上にまで、本が侵蝕している』という蔵書の苦しみから、果ては苦しみから逃れるべく一人古本市の作法まで語っている。(でも結局逃れられない笑)また、愛書家である著者が、電子書籍についてどう思っているのかという所にも触れられていて興味深かった!やっぱりそうだよね、岡崎さん!!今回も共感することや、好きなフレーズがいっぱいで、付箋だらけになった♡

  • Speyside

    蔵書数数万冊台の蔵書家たち(著者を含む)の悲喜こもごものエピソードを紹介した本。「ベッドに寝ているだけで、本が顔面を直撃し、風呂に入ろうとするだけで浴室に閉じ込められる」とか、本の重みで家が傾いたり床を抜いたりとか、蔵書で生活スペースが無くなって古本屋を開店した人とか、なかなか凄いが若干食傷した(笑)蔵書収納のために床の強度を倍にして、吹き抜けのリビング壁面全面を本棚にした家を建てた人の話が、ロマンがあってよかった。1000冊程度の本棚が埋まってからは図書館派になったけど、スペースあれば買っちゃうよね…

  • kochi

    自身も苦しむ蔵書家である岡崎さんが、蔵書にまつわる苦しみの色々な例を挙げて、苦しまないための教訓を挙げるが、あとがきにあるとおり、この苦しみとは、持てるものが、ある意味自慢している状態なので、こちらはただただ、うらやましく、嘆息するだけ。「どれくらい本がありますか?」との問いに「ざっと3万冊ですかね」と答えてみたい^_^ 吉田健一は500冊で充分と言ったらしいが、その境地を目指すしかない。蔵書家の話題の合間に古書界の知った名前や書店名を見つけて、また、某新人とはひょっとしてあの人ではと想像するのも楽しい。

  • そうたそ

    ★★★☆☆ この本に書かれている人たちほどではないものの、我が家の蔵書もじわりじわりと増え、スペースを侵食していっている。とはいえ、まだまだ蔵書に"苦し"むほどのレベルには到達していない。本書は蔵書が増えすぎたあまり、遂には整理のしようがなく、いかに減らすかというところに迫られた著者の試行錯誤が綴られる。他の蔵書家の文章も引きつつ、あれやこれやと実践していく様が面白い。一人古本市もなかなか画期的な話だが、非常に理にかなっている方法だった。

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