帝国陸海軍の戦後史 その解体・再編と旧軍エリート

山縣大樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784798502922
ISBN 10 : 4798502928
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
追加情報
:
272p;22

内容詳細

旧軍エリートvs日本政府・GHQの、復員、恩給そして再軍備をめぐる闘争。日本の敗戦後も、帝国陸海軍の上層部はその勢力や影響力の維持を占領下の政治情勢の中で巧みに図っていく。豊富な一次史料と最新の研究成果を用いて、占領史・戦後史研究に新地平を拓く。

目次 : 序章 課題と視角/ 第1章 敗戦と武装解除/ 第2章 復員組織職員の職務と役割―第二復員省における公職留任の実態/ 第3章 軍人恩給の復活過程―「経済的非武装化」をめぐる衝撃と諸相/ 第4章 「反動」と旧軍人特権回復―軍人恩給在職年数加算制度復活を事例として/ 第5章 旧日本海軍グループの「空海軍」再建とその遺産/ 終章 帝国陸海軍の解体・再編と旧軍エリート

【著者紹介】
山縣大樹 : 1988年、福岡市生まれ。2019年3月、九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程修了。福岡共同公文書館総務企画班相談員、九州大学大学院比較社会文化研究院特別研究者等を経て、現在、独立行政法人国立公文書館非常勤職員(統括公文書専門官付公文書専門員)。博士(比較社会文化、九州大学)。専門分野:戦後日本政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 高木正雄 さん

    第二復員省と野村吉三郎を中心とする海軍再軍備についてよくわかった。再軍備といえば服部グループが有名だがこれまであまり注目されてこなかった海軍再軍備、軍人恩給の制度についてなどについて詳しい。最後の脚注と参考文献は圧巻である

  • てっき さん

    Amazonで見かけて衝動買いした一冊。復員・恩給・再軍備について、軍備放棄後の占領下における旧軍人の関与の視点から考察したもの。どの観点についても非常に多くの資料から考察がなされており、戦後直後の軍人(軍事官僚?)たちの動向というあまり着目されていないジャンルを丁寧に分析しており、非常に興味深かった。

  • 剛田剛 さん

    ・戦後の復員業務、機雷の掃海、管船について、旧海軍の軍人は代替の効かない専門性を有する人材であり、彼らが戦後の行政の中に温存されることに繋がった。・陸海軍の武装解除が米軍の手によってではなく陸海軍の組織を活用することによって行われたことも、この傾向を助長した。・軍人恩給の回復を目指す活動が戦後の民主制のシステムに順応した活動として行われた結果、旧軍人のネットワークは大規模な票田となり、後の自民党との密接な関係が生じた。・再軍備という結果から逆算して彼ら旧軍人の温存から政治的意図を読み取るのは過大評価である

  •   さん

    旧軍エリートの政治性について、第二復員省の復員業務、全恩総連の加算制度復活、海上警備隊創設を例に論じる、博士論文を下地とした書籍。よって、帝国陸海軍の戦後にかかる通史ではないため注意。ややタイトル詐欺。ただまあ、初めて知ることが多く面白かった(軍政と軍令の違い、陸海軍省が第一・第二復員省となったことから知らなかった)。丹念な文献調査の賜物と思う。最後の注・参考文献一覧も圧巻である(百冊近く書いてある)。博士取得まで12年、苦労されたのだなと思う。統治インフラとしての官僚組織に戦前からの連続性を感じる

  • papahaba さん

    1次資料に基づき、戦後の帝国陸海軍の解体経緯、その後の自衛隊創設にも繋がる旧軍人の役割・政治力(極めて限定的)を分析した良書。

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山縣大樹

1988年、福岡市生まれ。2019年3月、九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程修了。福岡共同公文書館総務企画班相談員、九州大学大学院比較社会文化研究院特別研究者等を経て、現在、独立行政法人国立公文書館非常勤職員(統括公文書専門官付公文書専門員)。博士(比較社会文化、九州大学)。専門分野:戦後日

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