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戦国期足利将軍研究の最前線(仮)

山田康弘

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634151741
ISBN 10 : 463415174X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

応仁の乱以降、足利将軍は権力を消失し、その威令は京とその周辺にしか及ばなくなった―。一般に言われている戦国時代の足利将軍像は果たして本当なのか?進展めまぐるしい足利将軍及び戦国時代研究の「現在」を、最前線で活躍する研究者10人がわかりやすく解説する。

目次 : 知られざる七人の戦国期足利将軍たち/ 第1部 室町時代から戦国時代へ(将軍義尚・義稙の時代―「応仁の乱」後、足利将軍家は没落したのか?/ 時代のターニングポイント―戦国時代の扉を開いた「明応の政変」とは?)/ 第2部 戦国期足利将軍たちの“生き残り戦略”(足利将軍の裁判機関―裁判制度からみた足利将軍の実像/ 直属軍と治安維持―足利将軍の「軍事・警察力」は、どの程度あったのか?/ 求心力の維持装置―足利将軍から授与された「栄典」は、役に立ったのか?/ 和睦命令・和平調停―「大名間の争い」に積極的に介入した足利将軍/ 将軍と朝廷―武家勢力との絶妙な距離感をたもつ天皇/ 女房衆・女中衆―足利将軍を側で支えた公家・武家出身の「女房」たち)/ 第3部 たそがれゆく足利将軍家(前代未聞の将軍暗殺―十三代将軍・足利義輝は、なぜ殺害されたのか?/ “幕府滅亡”の真相―足利義昭と織田信長の微妙な関係とは?/ 将軍家の子孫―江戸時代に生きた足利将軍の末裔)

【著者紹介】
山田康弘 : 1966年群馬県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。博士(史学)。現在、小山高等工業専門学校非常勤講師。専門は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • サケ太

    戦国時代における足利幕府将軍の存在意義とはなにか。この時代に関しては、多くの創作というフィルターによって見ていた事を自覚させられる。後期の足利幕府将軍の存在感が無い、というのは自分の不勉強さを認めなければならない。9代義尚から始まる、足利将軍家の存在感を強めるための戦い。ただ継承されてきたわけではなく、その人生には大波乱の争いが含まれる。足利義昭と信長の関係性。その後の足利家についても、喜連川、平島、そして足利道鑑の子孫である西尾、尾池。戦国時代を語るには、欠かせない存在であることを認識できた。

  • 六点

    まるで他社から上梓されたようなタイトルである。が、山川出版社から出ているのがちょっとした驚きではある。中世史ブームに参入したのだなと思うと、何やら感慨深いものがある。帯にあるように「決して無能ではなかった」彼らが辿った、100年少しの時代を初心者が通覧出来て、少し時代への理解の整理がついた。前書きで「研究史の概説は煩雑になるので端折った(大意)」とあるが、どの論者でも研究史の薄さを嘆いておられるので書いても良かったのではと思う。無能でもなく、できる範囲で足掻き続けた足利将軍家を愛でる趣味者には最高の本。

  • さとうしん

    応仁の乱以後も急激に没落して名ばかりの存在になったわけではなく、15代義昭に至るまで相応の権威を保っていた足利将軍。それを軍事面、裁判、栄転の授与、和平調停など、多角的な視点から描き出す。旧洋泉社の最前線シリーズとは差別化を図ったということだが、確かに読みやすい文章、内容となっている。

  • ほうすう

    応仁の乱以降、9代義尚から15代義昭といった戦国期足利将軍がテーマ。当該機における将軍家直属の軍事力や裁判制度、栄転の授与などを取り上げた一般書は貴重で興味深い内容のものであった。 編者の山田先生が初心者に分かりやすくといった方向性を「はじめに」で示されており、確かにそのとおり非常に分かりやすく読みやすい。一方で、もうひと声というところで話がそれてしまうように感じることも多く今一歩踏み込んだ内容についても読んでみたい。マニア向けにならず広い読者層へ向けるのも分かるがその良し悪しも微妙ではないかと感じる。

  • アメヲトコ

    応仁の乱後力を失ったと評価されがちな9代目以降の足利将軍について、それなりの役割と存在感があったことを論じた一冊。一般向けにかなりかみ砕いた説明になっていて読みやすいです。編者の山田さんのカラーがかなり強めに全論考に及んでいる印象。

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