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存在しない時間の中で ハルキ文庫

山田宗樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758445511
ISBN 10 : 4758445516
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan

Content Description

世界各国から研究者や大学院生が集まっている天文数物研究機構。ある日、若手研究者たちが主宰するセミナーに謎の青年が現れ、ホワイトボード二三枚に及ぶ数式を書き残して姿を消した。誰も見たこともないその数式は、この宇宙そして世界の設計図を描いた“何ものか”が存在する可能性を示唆していた。人類は“神の存在”に沸き立ち、アクセスを試みる。そして、その日から現実が大きく変わることになる…。「この世界にシナリオが存在したら、あなたはどう生きますか?」を問いかける衝撃作!

【著者紹介】
山田宗樹 : 1965年愛知県生まれ。『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画化、ドラマ化され話題となる。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こむこむ

    超ひも理論の話はいいけど、いきなり10次元の話とかでてきてもついていけない人の方が多いんじゃないかなー。そもそもこの世界は4次元ですとか言われても、3次元じゃないの?とか、どうしてXYZと時間が同じような扱いなの?とか考えだすと読むのが止まってしまう。物理の世界ではこうなってますですませて良いのかな。考え方は面白いのに、無駄にハードルを上げているような感じがする。三部で終わってた方が私は好きかな。

  • スナイデル

    3.5

  • きゅうくつ

    帯に「SFミステリー」と書かれていたけれど、どちらかというとファンタジー?と感じた。理系キーワードはそれなりに出てくるものの、特にストーリーに活かされているわけでなく、ミステリ要素も薄いと思う。サイエンスフィクションとしては物足りないが、サイエンス風味のファンタジーとして見れば面白かった。

  • あんだり

    久しぶりの山田宗樹さん。神の仕業としか思えない奇跡の事象が発生。その一年後、更なる奇跡を目の当たりにした人類は神の存在を確信する。神から課せられた課題とは?解かねば、何が起こるのか?選ばれし者の運命は?...テーマは面白いのに、展開が地味。終盤からラストは良かったけど、序盤の学術的見解とか、多くの読者を無駄に疲れさせるだけ。ただのエンタメ作品にしない所が山田宗樹さんらしさなんだけど、失われた時にスポットを当ててほしかった⭐︎3

  • 茶幸才斎

    作家は、二次元平面上に文字を並べ小説世界を創造する。それを目視判読した者の頭蓋の内で、物語は三次元的に立ち現われ、時間経過を伴い進行する。読み終えて後、物語の記憶は薄れ行く。だが、待てよ。この物語の登場人物、天山大学天文数物研究機構の特任研究員の平城アキラたち、そして2LDKのマンションに一人暮らす莉央たちは、ひょっとして自我を持つ生命体ではないのか。どうしたら検証できるだろう。そうだ、いっそ証明してもらおう。彼ら自身に。この世に神が存在するならば、我々は既にそれを科学的に、定量的に、同定しているだろう。

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