スペイン語大辞典

『スペイン語大辞典 Gran diccionario espanol-japones』
監修：山田善郎、吉田秀太郎、中岡省治、東谷穎人
A5変型判/2442頁/函入


わが国初の本格的大辞典、見出語数11万

【この辞典の特徴】

１．見出し語は約11万語。現代の標準的なスペイン語の忠実な記述を心がけ、特に基本語・重要語は詳述するよう努めました。熟語・成句も充実しています。

２．語義は実用性を考慮し、使用頻度の高いものから配列しました。文語・口語・俗語・古語など、語のレベルも示しています。

３．イスパノアメリカ特有の語や言い回しに加え、スペインの地方語、アメリカ合衆国やフィリピンのスペイン語にも言及しました。

４．多くの語源を添え、語の起源や原義を明らかにしています。

５．主な類義語・反意語を挙げ、語の意味関係を示しました。

６．補足説明でその語がどのような場面で使われるかを説明し、必要に応じて語法・参考などの情報も添えました。

７．用例にはできるだけ文形式を採用し、その語の意味だけでなく文法情報も伝えるようにしました。

８．学術用語・専門用語を数多く収録し、現代における社会科学の変遷や科学技術の進歩を反映させました。

９．百科事典的に固有名詞を見出し語としてとりいれました。人名・地名・歴史上の事件・政治経済・文化現象など、スペイン語圏の話題を読みとくのに必要な事項を集めています。

１０．話しことばのみならず書きことばでも日常的によく使われるようになった略語を、できるだけ多く採録しました。


【推薦のことば】
高垣敏博　
東京外国語大学名誉教授、神奈川大学特任教授、日本イスパニヤ学会会長

　待望の『スペイン語大辞典』がついに完成した。スペイン語の日本における受容の高いレベルを示す偉業としてまず喜びたい。
これまで出版されている中型辞典や学習辞典とは規模を異にする圧倒的な11万の見出し語を収録している。およそ学習や読書、実務などに欠かせない語彙は網羅されているはずである。もちろん語数の多さだけではない。基本語や重要語には語義のそれぞれに十分な例文が添えられているのがこの大辞典の強みだ。またとても分かりやすい記述もこの辞典の持ち味だと言える。特殊な記号などは最小限におさえ、《》の中には、その語が用いられる地域や分野、文法的解説などが簡潔、明快に説明され、必要に応じて随所に配されている。自然にこちらの知識となり、疑問点が理解できる。現在わが国で望める最も充実したスペイン語辞典であることは間違いない。