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人類は何を失いつつあるのか ゴリラ社会と先住民社会から見えてきたもの

山極寿一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784486039129
ISBN 10 : 4486039122
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

NHK教育テレビ「スイッチインタビュー」好評対談の完全収録・補完版。人間が、人間ではなくなっていく?人類の歩んできた道、その現在と、私たちの未来―。いま、確かな目で見つめ直して、歩き続けるために語り合う、京都大学総長のゴリラ(霊長類)学者と「グレートジャーニー」探検家との壮大な対話!!

目次 : 序章 ぼくも探検家になりたかった/ 第1章 日本のサル学/ 第2章 類人猿から人類へ/ 第3章 狩猟と戦争/ 第4章 平等の意識は人間だけのものか/ 第5章 グローバリズムと教育/ 第6章 旅の原点/ 第7章 人間だけが持つ「心」

【著者紹介】
山極寿一 : 1952年東京生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。理学博士。カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターリサーチフェロー、京大霊長類研究所助手、大学院理学研究科助教授、同教授、理学部長などを経て、現在は京都大学総長。1978年以来、アフリカ各地でのゴリラの野外研究を通じて、初期人類の生活や人類に特有な社会特徴の由来を探っている

関野吉晴 : 1949年東京生まれ。一橋大学法学部、社会学部、横浜市立大医学部卒業。一橋大在学中に探検部を創設し、以後の約20年間、南米各地を探検。1993年から人類拡散の最長ルートを逆に辿って南米南端からアフリカまで約10年の旅「グレートジャーニー」を完遂。その後も日本列島への人類移動ルートを追って、シベリアやヒマラヤからの陸路の旅と、インドネシアから沖縄までの手作りカヌーの航海などを行う。医師、武蔵野美術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おさむ

    ゴリラと先住民。2つの世界の専門家の対談は知的好奇心にあふれ、私たちの創造力を刺激してくれます。挑戦的な題名にふさわしく、話題は文明、戦争、家族、社会、意識‥‥どこまでも広がっていく。人間は狩猟により社会を築いたのではなく、肉食獣から身を守るために社会やコミュニケーション能力が発達した。過剰な共感性が戦争を生んだ。グローバル化によって世代間で行われていた教育が失われた。そして、希望を持ち、将来に向けて自分を変えようとする心を持つのは人間だけ、など腑に落ちる言葉が多い良本でした。

  • zoe

    面子を立てて争いをおさめる知恵。限られた安全な場所で、分け合う。物と一緒に渡される負債。手渡しをしない知恵。あえて分け合う。共同体の原点は家族。かつては争いに女・子供は含めなかった。待つ。いくら詳細な記録が残っていても、失われた文化や技術は取り戻せない。現場にいて、美しい、カッコいいと、子供達が思うか。グローバリゼーションとグローバリズム。グレートジャーニーとグレートイミグレーション。お金に全能感を抱いてしまう。個の利益を追求するサル化した社会。

  • ロマンチッカーnao

    もし、この本が100万部売れたら社会は変わるんだろうなって思う本に出会うことってありますけど、この本もまさしくそう。科学が進むだけ進んだ現代の社会をあぁダメだって言ってるだけではなくて、ゴリラと先住民族そして僕たちの生活を見比べて、人間を人間たらしめている要素。なぜ、食を共有するのか。家族と暮らすのか。人を助けるのか。感謝し、感謝されることに喜びを見出すのか。電気、ガス、ネット、電話、水道、道路、線路など管でつながれた社会に暮らし、今、僕たちは人間を人間たらしめている要素をなくしつつある怖さがわかります。

  • 魚京童!

    なんというか飲み屋での会話。同席できたら面白いだろうなって感じの話。人類は失いながら、一方でもろもろを手に入れている。手で掬えるものは限られているから、零れ落ちるのはしょうがない。啜って食べるものってなかなかないよね。意地汚い行為とされているけど、それを堂々とする食べ物って何があるのかな。先住民といいながら、アイフォンで会話してるんだろう。そうなったら、仕事。死後と。効率を優先したら、みんなで死ぬしかない。そうならないように魔の山に登っても高原状態に陥るだけ。高原なのに陥る。おおきな穴に落っこちる。抜け出

  • kenitirokikuti

    図書館にて。ゴリラ学の山極と探検家の関野による対論(元は『望星』掲載)。ホモ・サピエンス発祥の地コンゴの森のゴリラや、アマゾンの文明未接触ヤマノミ族、グレートジャーニーの再現、などなど▲列島における猿の北限は下北半島。日本猿には冬毛・夏毛がある。熊は毛皮を発達させ、北極にまで至る。ヒトは亜熱帯仕様のまま、文化を発達させ北極にまで至る。ヒトは羽織りでは寒さに耐えられないが、毛皮を針で縫うと北極圏でも生きられる。寒いかわりに食物が豊富で熱帯性疫病や天敵も少なくなる▲

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