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ケアする私の「しんどい」は、どこからくるのか 見えないケア責任を語る言葉を紡ぐために

山根純佳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326654482
ISBN 10 : 4326654481
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ、こんなにも息苦しいのか──ケアをめぐる「常識」が作り出す困難と、日常生活に織り込まれた見えないジェンダー不均衡に迫る。

女性はケアに長けている? タスクさえ平等に分担できれば問題ない? 男性の「ケアできない」はなぜ説得力を持つ? ケアにまつわる「常識」が作り出す困難とケア責任を個人に負わせる社会構造を問い、「しんどさ」の正体を描き出す。親しみやすい文章でこれまで言語化されなかった育児や介護をめぐる困難の核心に迫る、画期的一書。

【著者紹介】
山根純佳 : 実践女子大学人間社会学部教授。ジェンダー研究、再生産・ケア労働論。『岩波講座 社会学』シリーズ(岩波書店)編集委員など

平山亮 : 大阪公立大学文学研究科准教授。家族社会学、老年社会学、ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • オラフシンドローム

    ★★★★☆ 意義のある本。 名もなき家事、名もなき介護、名もなき仕事。 女性の方が気がつくから、という大義名分の元に押し付けられる業務を平等にする事が不可能に思えるだけで、改善する気は全くしないけれど、平等にしようと思うこと、そのための努力を続ける事は後世の女性たちのためにも必要だと思う。

  • nazukenta

    麦茶1p残るボトルを冷蔵庫の見つけた時の妻のむかつきはSNSに多数投稿されている。夫がボトルを洗って新しい麦茶を作る名もなき家事を回避しているからだ。こうした女性がフリーライドされている現状に気付けば女性が結婚から離脱し少子化が進むのも当たり前だろう。働きながら家事子育てを一手に引き受けるとなれば女性は仕事面でもプライベートでも犠牲にすることが多くなる。また「男いらず」でおわらないケアの社会化を本書では提唱している。介護では重要な論点である。さまざまな気遣いに疲れた人の心中が言語化されている。

  • ころりん

    ケアとは何か、ケアにおけるジェンダーギャップとそれを正当化している「男性性」のこと… 「わからなさ」から逃げる、安全な場に居続けるために「女の方が、気が回せるから」との呪文を盾にしちゃう心理がある。 ケアの現場の複雑さ、高齢者、子育て、養子縁組家庭、具体的な話からも教わる。 オープンダイアローグや自助グループの話も。 WhatとHowの両方が必要、という視点は、教会のあり方へのチャレンジ。

  • skr-shower

    他地区図書館本。思い込みと優位な立場を手放したくない男性生たちの抵抗。”名もなき”家事・介護・ケア・仕事がどれくらいあるのか想像したこともない能力の欠如。時間がなくても、期待されてしまう人はやっているのです。

  • shoko

    モヤモヤしていた事が言語化されていて、少しスッキリした。上野千鶴子さんの「ケアの社会学」も少しずつ読みたい。

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