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ISBN 10 : 4801923321
Content Description
過去から甦る怪奇と幻想の淵
異常心理ミステリー傑作集ここに復刊
過去より甦る怪奇と幻想の淵。
彼らはその境目を歩み、やがて呑みこまれていく――。
死刑執行人サンソンの役を与えられた売れない役者が、役にとり憑かれ、やがて自分を失っていく「断頭台」。
古代マヤの短剣に魅かれる男がその理由を知る「ノスタルジア」。
さらに女神アフロディーテの求愛を無視し、娼婦の少女に恋をしたゆえに苛烈な神罰を下される天才彫刻家の物語「疫病」のほか、
日本探偵作家クラブの犯人当て企画のために書かれた「獅子」や単行本未収録の「暴君ネロ」といった、古代ローマに材を取った作品も収録。
憎しみだけが惨劇を起こすのではない。
ときには純愛や慈愛が引き金となるのだ。
妖しい輝きを閉じ込めた、珠玉の異常心理ミステリー集。
【収録内容】
「断頭台」(「宝石」1959年2月号)
「女雛」(「宝石」1963年3月号)
「ノスタルジア」(「推理文学」4号/1970年10月)
「短剣」(「推理ストーリー」1965年12月号)
「天使」(「宝石」1962年5月号)
「暗い独房」(「宝石」1960年3月号)
「獅子」(「宝石」1957年11月号)
「暴君ネロ」(「別冊宝石」1959年8月号)
「疫病」(「宝石」1964年4月号)
『断頭台』巻末対談・山村正夫VS森村誠一
【著者紹介】
山村正夫 : 1931年、大阪に生まれる。名古屋外語専門学校(現南山大学)在学中に書いた「二重密室の謎」が、1949年雑誌「宝石」に掲載されデビュー。文学座演出助手、内外タイムス社会部記者を経て作家生活に入る。1977年『わが懐旧的探偵作家論』で日本推理作家協会賞、1980年に『湯殿山麓呪い村』で角川小説賞を受賞。小説教室の講師を長年務め、篠田節子、新津きよみ、宮部みゆきら、多くの後進の指導に当たった
日下三蔵 : 1968年、神奈川県生まれ。出版社勤務を経てフリー編集者、ミステリ・SF評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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