Books

アテンション・エコノミーのジレンマ 関心を奪い合う世界に未来はあるか

山本龍彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041118450
ISBN 10 : 404111845X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フィルターバブル、エコーチェンバー、偽情報、民主主義・選挙への影響、デジタル広告、潜在認知、SNS・プラットフォーム、メディア、生成AI…デジタル社会の法秩序論(憲法学)の第一人者が、各分野の専門家との対論から突破口を探る。ジレンマの先を探るための8つの対論。

目次 : 第1章 変容する言論空間/ 第2章 個人情報と広告/ 第3章 認知の仕組みと自己決定/ 第4章 生成AIがもたらすもの/ 第5章 民主主義の再考/ 第6章 ネット空間の行く末

【著者紹介】
山本龍彦 : 慶應義塾大学法科大学院教授。慶應義塾大学法学部卒業。同大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長。内閣府消費者委員会委員。デジタル庁・経済産業省「国際データガバナンス検討会」座長、総務省「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会」座長代理、同検討会ワーキンググループ主査、総務省「ICT活用のためのリテラシー向上に関する検討会」座長、鳥取県「先端技術と民主主義の在り方を考える研究会」座長などを務める。ワシントン大学ロースクール客員教授(2017年)、司法試験考査委員(14年・15年)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • owlsoul

    アテンション・エコノミーとは、人々の関心を引く(バズる)ことが収益に直結する経済構造だ。バズりさえすれば良く、その内容は問われない。故にこの構造は有益でも真実でもない情報を流布し、広い意味でのポルノ的コンテンツを蔓延させる。公的規制は必要だが、そもそも国家は情報空間において権力維持に都合のよい操作(プロパガンダ)を行うインセンティブが強く、介入のバランスは慎重に議論すべきだ。バズりを目的としたコンテンツは、やがて認知科学をもとにデータから逆算してAI生成され、もはや表現とすら呼べないものになるかもしれない

  • izw

    憲法学者の著者が、様々な分野の人とアテンション・エコノミーについて対談し、対談後に考察している。メディア、コミュニケーションへの影響から始まり、広告と個人情報、認知と自由、生成AIの影響について対談・考察した後、憲法学者の本領発揮で民主主義への影響・行く末について対談・考察している。アテンション・エコノミーが悪影響を及ぼすことが分かっていても、個々人が望むものを提供して何が悪いのかという開き直りで、是正は難しい。レコメンドシステムが諸悪の権化のように考えられているが、本質的に良い推薦ができないものか。

  • かわ

    「ダークパターン(ディセプティブパターン)」の存在を知った時も思ったが、クリック数UPやエンゲージメント獲得を重視することで倫理感が薄れてしまうのは非常に危ない。 企業に任せると経済活動を優先するので、倫理や社会的責任が疎かになるのは今のネットの惨状を見ても明らかだ。 SNSの発言の真偽に関わらず、バズればお金がもらえるシステムをどうにかできればいいのだけれど..

  • すみ子

    インターネットの言論空間がここ数年でどんどん歪なものになっている危機感があり読んだ。日本ではネット上の言論空間において規制する強力な法が定められていないというのに驚く。対してEUでは人間の人格権の尊重という観点からデジタルプラットフォームを規制する法律が定められており、日本が遅れていることを実感した。2025年の選挙の結果にだいぶ落胆しているので、ヘイトを増幅するような正しくない情報の伝播になんとか歯止めがかけられないものか。対談相手に女性がいないことにはがっかりだけど、とっかかりとして読む分には良かった

  • ふくみみ

    生成AIだろうが嘘だろうが人目を引いてバズれば勝ちでインセンティブも払われるみたいなSNSの流れにそれでいいのかという視点でキーパーソンと対談した本。 文春新谷氏。言論弾圧の危険性。メディアがあぐらをかいてきた。 森弁護士。リクナビ事件。 電通馬籠氏。コンバージョンレート至上主義。 慶應大栗原氏。道具の信頼と親への信頼。 スマートニュース結城氏。二重過程理論。システム2。新聞の一覧性。レコメンドシステムが目的と合致しているか? 木澤氏。フィルターバブルから犯罪へ。成分表示。多様性。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items