Books

絵巻の図像学 「絵そらごと」の表現と発想

山本陽子(美術史学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784585270072
ISBN 10 : 4585270078
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『伴大納言絵詞』『鳥獣戯画』『源氏物語絵巻』など中世の絵巻には、現代の視点で見れば何とも奇妙な表現がちりばめられている。なぜそのように描かれたのか。絵師の発想・意図から中世文化を考察する。

目次 : 第1部 絵巻の表現から絵師の発想を探る(『華厳縁起』義湘絵の一場面から―なぜ善妙はあられもない格好で泣かなければならなかったか/ 僧の声を聴く―絵巻の声の線の性格と起源について/ 「〜ところ」という言葉―彦火々出見尊絵巻と画中詞の発生/ 伴大納言絵詞鎮魂説の再検討―わき役の顔貌表現から制作意図を読む/ 『鳥獣戯画』甲巻の的弓場面の逆向性について―「嗚呼絵」と鳥獣戯画/ あばら家の美学―なぜ絵巻に荒廃が描かれたのか)/ 第2部 絵巻・絵本の武者表現を考える(粉河寺縁起絵巻の長者の娘の出家について―武士一族の出家譚/ 瓢箪足小考―鳥居派・又兵衛・仁王像/ 平安絵画における筋肉表現の受容と転用―武者絵以前の「瓢箪足に蚯蚓描」/ 『平家物語』における筋肉表現の受容と転用―武者絵以前の「瓢箪足に蚯蚓描」/ 合戦絵巻・絵本における武者の顔貌―武者の顔貌表現の起源/ 『洞窟の頼朝』の顔貌―近代日本がにおける武者表現)/ 第3部 絵巻とマンガ・現代絵画の発想(「大人げないもの」が発達するとき―相似形としての絵巻とマンガ/ マンガ以前の日本絵画の時間と空間表現―マンガのコマとの対比において/ 偶像崇拝が禁じられた神をどのように描くか―現代日本のマンガとアニメーションにおいて/ 後ろ姿の自画像について―歌川国芳が顔を見せない理由/ 柳瀬正夢「五月の朝と朝飯前の私」制作動機―モダンボーイとカミソリ)

【著者紹介】
山本陽子 : 1955年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得。東邦音楽大学・明星大学・跡見学園女子大学・早稲田大学・東京純心女子大学・多摩美術大学・一橋大学大学院非常勤講師を経て明星大学人文学部教授。博士(文学)。専門は日本中世絵画史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 月音

    絵巻物は視線の動きによって進行感を起こさせるために、通常は右から左への動きが描かれるが、『鳥獣戯画』の的弓の場面はなぜ逆方向の動きなのか?──なんて、今まで気づきもしなかった!このような「言われてみれば、ヘン」と思える表現の理由と描かれた経緯について、絵巻物で特徴的な描き方をされる武士は何を参考にしたか、「絵巻物は漫画の原点」とよく言われるが本当にそうなのか?など、魅力的なテーマばかりでほぼ一気読み。⇒続

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items