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赤狩り The Red Rat In Hollywood 2 ビッグコミックス

山本おさむ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784091898708
ISBN 10 : 409189870X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新田新一

    『赤狩り』はマッカーシズムと闘った映画人たちの葛藤を描く作品です。2巻では、オードリーヘップバーンで有名な『ローマの休日』のことが描かれています。あの名作にこんな背景があったのかと驚きの連続でした。権力に迎合してしまう人物もいますが、闘いをやめなかった監督や脚本家たちが『ローマの休日』を作り上げたのだと思い、胸が熱くなります。『ローマの休日』の粗筋を詳細に描きながら、そこに映画人たちの屈折した思いが込められていることを、解き明かす描き方は見事です。この時代の映画をいろいろ見てみようと思いました。

  • たまきら

    1巻で気になった事実と創作について、作者が巻末に記述を添えてくれている!勉強になります。まだまだ戦争の痛みを多くの人が引きずっていた時代。作品にこめられた監督の思いを色々考えた。う〜む、このマンガ面白い、なんで今まで知らなかったんだ。

  • ぐうぐう

    『ローマの休日』製作過程を通して、レッドパージの時代を描く山本おさむの『赤狩り』3巻。映画界から追放されたトランボが、友人の脚本家名義で書いたシナリオが『ローマの休日』。そのストーリー展開にも、当時のトランボの心情と、レッドパージへの抗議の意思が込められていると、山本おさむは説く。巻末で、史実とフィクションの作者註が解説されているのが、生真面目な山本らしい。

  • ムーミン2号

    今巻では、赤狩りが席巻するハリウッドにあって、ウィリアム・ワイラーがそして脚本家のドルトン・トランボが、或いは赤十字(共産党員のこと)のレスターというワイラー監督の右腕が、如何にして、そしてどのような思いを込めて、名作「ローマの休日」を撮影したか、が力強く描かれている。そういう意思とは無縁のオードリー・ヘップバーンが女優として目覚めるシーンなど、この映画がいろんな意味で名作だと納得させられるものだ。巻末の作者註には事実とフィクションについて丁寧に説明されているため、却って本作の価値が上がっていると感じる。

  • ぴっちゃん

    名作「ローマの休日」の制作過程が虚実あるにせよ詳しく描かれている。映画界をまず見せしめにした、冷戦下アメリカの悪名高き思想弾圧事件。その理不尽さ苛烈さに、当初は支援していた人も鳴りを潜めざるを得なくなり、民主的な考えを持った人々の間にも疑心暗鬼や対立が生じる。密告や告発で金銭的なあるいは政治的な利を得ようとする者も多くあらわれる。そんな中、トランボが偽名で執筆した「ローマの休日」の撮影が始まり・・・。事実と作者の創作(脚色)を巻末できちんと解説してあってとても好感が持てる。

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