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詭弁社会 日本を蝕む怪物の正体

山崎雅弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396116965
ISBN 10 : 4396116969
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本社会に跋扈する二匹の“怪物”。近年の政治報道で連日のように見聞きする「そのご批判は当たらない」「○○の意図はなかった」「コメントを差し控えさせていただく」といった政治家の言葉。これらは「詭弁」と言われ、相手をあざむくことを目的に使われる論理の詐術である。詭弁は、「ウソ」と同じく人間社会の理性や良識を食い散らかして壊してしまう怪物であり、政治の世界のみならず、言論界や我々一般社会をも静かに蝕んでいる。本書は、近年の政治における詭弁をさまざまな角度から分析・検証し、“感染”しないための免疫をつけるもの。大手メディアが権力との戦いを放棄し、大量のウソと詭弁が溢れる時代にあって、必読の一冊である。

目次 : 第1部 現代日本社会に蔓延する「詭弁」の事例(本当はこわい「お答え/説明を控えさせていただく」という詭弁/ 説明責任放棄の呪文と化した「丁寧に説明する」という詭弁/ 「○○の意図はなかった」と「誤解を与えたならお詫びする」という詭弁 ほか)/ 第2部 人間の思考を狂わせる「詭弁というウイルス」(そもそも詭弁とはなにか/ 論理的に誠実な議論を台無しにしてしまう詭弁術/ よくある詭弁のパターン1:間違った定義から話を始める/ よくある詭弁のパターン2:論理的思考と情緒的思考のすり替え/ よくある詭弁のパターン3:間違った二項対立と極論への飛躍)/ 第3部 過去の歴史と現代の歴史認識に見られる詭弁(日中戦争期と太平洋戦争期の政府発表に見られた詭弁/ 現実認識を歪ませ、合理的思考力を失わせる「詭弁の常態化」/ 大日本帝国を擁護する詭弁の歴史解釈:歴史修正主義/ 日本社会はなぜ詭弁に対してこれほど無力となったのか)

【著者紹介】
山崎雅弘 : 1967年大阪府生まれ。戦史・紛争史研究家。政治問題の論考も新聞・雑誌に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    まず出版社が意外。こんな本も出すのね。最初に現政権の3人の首相が繰り出す詭弁のオンパレードが並べられていて、読んでいてその場面を思い出しながらうんざり。ただ、A-S-Kと段々小粒になっている気もする。本書の優れた点は、そうした政治家の発言を放置する政治記者、そして我々にも批判の目を向けていること。日本の教育が批判力を付ける方向を向いていないという指摘は、その努力を微力ながらしていても耳が痛い。アジア・太平洋での戦争に突入したひとつの要因が議会政治の劣化と考えている者からすると、今の国会は目を覆いたくなる。

  • 竹園和明

    詭弁というものの解説書的なものではなく、安倍晋三や菅義偉らが薄ら笑いを浮かべながら語っていた話のどこが詭弁なのかを論じた本。「丁寧に説明する」と言いながら説明など一切せず、批判の妥当性を判断するのは我々国民なのに「そのご批判は当たらない」と勝手に結論づけして逃げるなど、その傲慢なやり方は全て確信犯だ。またそれを追求し切れない野党とマスコミのへっぴり腰を見せられている我々国民も、諦めか無関心か時が経てば忘却の彼方。この空疎な政治ごっこに慣らされる事が最も危険。国民が客観的に政治を監視する事は大切な事だ。

  • Mc6ρ助

    「お答えを控えさせていただく」って、刑事訴追されそうなんで、言質をとられるわけにはいかない、答えないよ!って意味だと思っていたのは爺さまだけだったんだ。黙秘権みたいに追求できない(大事だよね、人権!)もんだと思っていたなんてなんて人が良い爺さまだったんだろう。追求しないマスコミ、メディア、追求しないことを問題にできない我々ってなんなんなんだ(!?)。自公政権の詭弁を余すこころなく(きっと)抉り出す山崎雅弘さんの近著なのでした。

  • こも 旧柏バカ一代

    タイトルで興味を持ち、あらすじを読んで面白そうだと思って読んでみる。詭弁とは批判、反対意見に誠実に向き合わず、誤魔化す論法。最初は国会でよく聞いたフレーズ「お答えを差し控えさせていただく」「丁寧に説明する」「〇〇の意図はなかった」「〇〇に当たらない」「記憶にございません」など14通りの誤魔化しの論法を列挙。そんな詭弁を許容する背景はどんな状況であったかと説明していた。根底には権力の監視装置であるマスメディアが自身の特権、電波、記者クラブ等を保持するために詭弁をスルーして記事やニュースとして発表してしまう。

  • まゆまゆ

    相手をあざむいたり困らせる議論の中で使われる「詭弁」は、一見もっともらしい推論によって、その裏にあるウソを隠している。安倍政権以降の政治家達によって社会全体に広まっているともいえる、この詭弁にどう対応するか。クリティカルシンキングが一つの解決策だが、マスコミがその場でツッコめばいい、のはそのとおり(笑)

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