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ISBN 10 : 4787235389
Content Description
1969年に評論家・中村とうようたちが創刊した音楽批評誌「ニューミュージック・マガジン」は、「ロッキング・オン」などとともに戦後のポピュラー音楽やサブカルチャーをめぐる議論を牽引した。そのなかで〈他者〉、とりわけアメリカはどのような存在だったのか。
戦後の音楽産業、音楽雑誌や出版をめぐる事情などの基礎知識を押さえたうえで、「ニューミュージック・マガジン」の編集者を務めた北中正和へのインタビューや日本語ロック論争から、当時のポピュラー音楽と社会状況との関わりを明らかにする。加えて、吉本隆明たちが立ち上げた「試行」が日本の文化状況に与えたインパクトや、サブカルチャーへの影響などについても検証する。
1970年前後のオルタナティブなリトルマガジンで展開されたポピュラー音楽批評から、音楽が情況や運動とどう対峙したのかを描き、それをとおして戦後日本が抱える内なる他者や〈アメリカ〉の変容をあぶり出す。
[目次]
序 章 〈他者〉の到来
第1章 「音楽誌史」概観
第2章 「ニューミュージック・マガジン」の一九六九年――七〇年前後のメディア環境
第3章 雑誌メディアの〈情況〉と〈運動〉、〈他者性〉をめぐる問題――「ニューミュージック・マガジン」一九七〇―七四年
第4章 〈情況〉とサブカルチャー――雑誌「試行」をめぐる文化論的考察
第5章 雑誌と〈敗北〉――「試行」と「ニューミュージック・マガジン」、サブカルチャーのなかのアイロニー
第6章 成長と運動の時代における〈他者〉の変容――オルタナティブなメディアはなぜ一九七〇年前後に生起したか
第7章 出版研究における〈場〉の理論導入の可能性――ブルデュー『芸術の規則』を手がかりに
第8章 雑誌のなかの〈基地〉表象――一九七〇年前後のメディア情況からの考察
終 章 政治の季節と音楽雑誌
補 論 北中正和氏インタビュー:音楽と批評――戦後日本のポピュラー音楽環境と「ニューミュージック・マガジン」をめぐって
参考文献
あとがき
索引
【著者紹介】
山崎隆広 : 1969年、群馬県生まれ。群馬県立女子大学文学部教授。専攻はメディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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阿部義彦
読了日:2024/07/28
しゅん
読了日:2024/09/19
hirokoshi
読了日:2024/12/20
みんな本や雑誌が大好き!?
読了日:2024/10/20
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