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飛ぶ孔雀

山尾悠子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163908366
ISBN 10 : 4163908366
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

シブレ山の石切り場で事故があって、火は燃え難くなった。シブレ山の近くにあるシビレ山は、水銀を産し、大蛇が出て、雷が落ちやすいという。真夏なのに回遊式庭園で大茶会が催され、「火を運ぶ女」に選ばれた娘たちに孔雀は襲いかかる。――「T 飛ぶ孔雀」
秋になれば、勤め人のKが地下の公営浴場で路面電車の女運転士に出会う。若き劇団員のQは婚礼を挙げ、山頂の頭骨ラボへ赴任する。地下世界をうごめく大蛇、両側を自在に行き来する犬、男たちは無事に帰還できるのか?――「U 不燃性について」
 伝説の幻想作家、8年ぶりとなる連作長編小説。「彗星のごとく戻ってきた山尾悠子が新たな神話圏を築いた」(清水良典氏)

【著者紹介】
山尾悠子 : 1955年、岡山市生まれ。同志社大学文学部国文学科卒業。75年、「仮面舞踏会」(「SFマガジン」早川書房)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    久しぶりの山尾悠子さんの新作。てっきり、いつもの国書刊行会からかと思いきや、文藝春秋からの刊行とは意外でした。そして舞台も日本らしき所というのが珍しい。どこでもない舞台に六甲と京都をつい、重ねてしまいました。連作短篇集「不燃性について」はカフカ的な物語。しかも各話の最後の一文がいきなり、時がある程度、飛んでからの結末を書くのでその脈絡のなさに首を捻るしかありませんでした。もしかして表題作と交互に読んでいたらつながりがあるものなのだろうか。踏んじゃいけない芝って妖精の輪みたいなもの?再読せねば。

  • コットン

    大好きな作家なのに134ページ(約半分)で1ヶ月ほど進まず。たしか『増補 夢の遠近法』の腸詰世界における火の発見だったかとパラレルワールド的なものかも知れないなどと考えながら読んでいました。私にとって今までのサクサク読め、それが早すぎて名残惜しいという山尾作品とは今回は違った。もちろん随所に面白い所はあるのですが…。ゆっくり完読しようと思う。

  • keroppi

    2019年のSF大賞にして、泉鏡花賞や芸術選奨文部科学大臣賞まで取っている作品ということで読んでみた。正直、難解。火が燃え難くなった世界を色々な断片で幻想的に描いているのだが、何がどうなったのか理解できずに終わってしまった。解説や書評をいくつか読んだ上で、もう一度読んでみたい。

  • NAO

    なんだか昔懐かしいような、でも荒廃し始めた未来とも思えるようなところを舞台とした『飛ぶ孔雀』と『不燃性について』の連作短編。『飛ぶ孔雀』と『不燃性について』は、舞台が同じだというだけでなく、いくつもの共通のモチーフがある。妖しげな世界で、人は何かを怖れ、何かから自分たちの大事なものを守っている?なんだかよく分からない、よく分からないけれど何ともいえない雰囲気に飲み込まれることが嫌な感じではない、不思議で幻想的な世界にどっぷり浸った。

  • Akihiko @ VL

    山尾悠子さん初読。泉鏡花文学賞受賞作。孔雀は七色極彩色。しかして世界は石灰色。かくも奇妙な道筋が童を底へと誘い込む。歌え、唄え、謳え。その囀りは闇に轟き、光を劈く火矢となる。猪口に注がる言葉の波に、人は酔い痴れ崩れ行く。さぁ、いざ飛ばん。幻夢と悪夢が織り重なる彼岸へ。

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