Books

美談の男 冤罪・袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密

尾形誠規

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784904676059
ISBN 10 : 490467605X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2010
Japan

Content Description

私は無罪を確信しながら、死刑判決を言い渡した…。酒、家族崩壊、自殺未遂、放浪。39年前の過ちを告白した元エリート判事の転落と再生。映画「BOX袴田事件命とは」では描かれなかったもうひとつのストーリー。

【著者紹介】
尾形誠規 : 1959年生まれ。鉄人社勤務。書籍担当編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • うにこ

    袴田巌の冤罪事件において、被告人の無罪を確信しながら死刑判決文を書き、読み上げた判事、その後の転落人生。袴田さんと同じ年に生まれ、彼とはまたべつの地獄に落ちた半生と、世に出て謝罪を果たすまでの経緯。かなり読ませる。冤罪が起こりうる限り死刑制度には懐疑をいだくものだが、この本はそういう直球を投げない。当事者はあと何人いて、そのうち何人までがこの判事のように「じぶんは当事者だ」と自覚しているだろうか?すくなくとも彼は死後地獄に落ちることはない、彼は袴田さんとともに地獄に落ち、かつ生き続ける事を選んだのだから。

  • あずき

    袴田さん事件で、無罪と確信しながらも死刑判決を言い渡した元主任裁判官・熊本典道さん。40年の時を経て、あの裁判は過ちであったと語った姿は、果たして美談だけであったのか。北尾トロさんと一緒に、裁判の本を作った尾形さんが、調べた姿とは。死刑囚とその裁判官の対比が、重く浮かび上がるも非常に読みやすく興味深いです。特に子供、旧友からの章は圧巻で、人と人との繋がりに思いをはせずにいられません。袴田さんが釈放された今こそ、熊本さんがどう思ったか、尾形さんが一番聞きたいだろうなあと。

  • escher

    http://amzn.to/1pnjXMZ 題名から分かるように、美談で終わらないルポ。家族への聞き込みもあるのだけど、一番印象に残っているのは「いろいろ追い詰められて、死のうと思ったのは間違いないんだろうけど、父は自分の死さえも、人生の美しい1ページにしよう、ドラマチックにしようって考えてる。それが私にはどうしても見えちゃうんですよね」という話。どうしてもこういう本は「美談」の部分だけ書いてしまうものだが、そうではない部分もきっちり描かれていて面白い。

  • 344

    冤罪事件を裁いたことがその後の人生を動かしたのは間違いない。でもそれがすべての理由じゃない。冤罪事件を大きく動かす告白をしたことは大きい。でも決してヒーローではない。でもその正義感は偽りではなくて……ひとりの人物の複雑な面を見たような感想です。人間って簡単に一言で表せるようなものじゃないですね。

  • シロツグ ケンイチ

    ここまで追いかけた著者も偉いし、この本を出版した鉄人社も偉い! あまり知られていないけど社会に意義ある本を出版してこその出版文化じゃ! 元裁判官の熊本さんの人生は、壮絶。そして、(本筋とは離れるが)父と娘の切りたくても切れない親子の関係に、人生の深淵&悲哀を感じた。 明らかな冤罪裁判の被害者・袴田さんが早く自由になれることを願う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items