少年の社会復帰に関する研究会

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社会のなかの「少年院」 排除された子供たちを再び迎えるために

少年の社会復帰に関する研究会

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861828737
ISBN 10 : 4861828732
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan

Content Description

目次 : 少年の社会復帰と少年院―「変わる少年」と変わらない社会/ 教育機関としての少年院―子ども期を「補償」する矯正教育/ 「少年院出院者」をスティグマ化するのは誰か?/ 少年院における義務教育―現状と意義/ 少年院の中の高校教育―「つながりを断ち切らない」社会復帰モデル/ 少年院における父親教室―その意義と課題/ 少年院の社会復帰支援について―実務家の立場から/ 少年院における修学支援/ 少年院における福祉的支援―実践現場からはどう見えているのか/ 少年院の社会復帰支援における福祉機関の立ち位置再考―児童相談所・自立援助ホームと連携したケースから/ 社会復帰とジェンダー―格差社会・不平等社会への再接続へ向けて/ 対談 これからの少年院教育の可能性と課題

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • てくてく

    確かに刑務所と比べるとドラマなどで取り上げられることが少なく、ブラックボックス化しているように見える少年院。両者は近年多少なりとも似て来ているところがあるが、それでも少年院は矯正教育を本旨としている。そして、少年院で少年が変わったとしても、その少年が戻る社会が変わらなければ、少年院の取組は十分な効果を挙げることができない。(本書は少年院研究の成果本)

  • バーニング

    法務教官時代の元同僚や当時のトップも執筆に加わっているので読んだ一冊。自分はすぐに辞めてしまったが、自分が当時どのような認識で仕事に取り組むべきであったのかを再認識出来たのは面白かったし、現在は福祉分野で働いているだけに今後の法務省や各少年院の動向次第では連携や関係性の更なる強化という流れはありそうだ。個別では「研究者として少年院の少年を研究対象とすること」に対するジレンマや倫理について述べている第3章の仲野論文が非常に面白い。最後のトークセッションにもこの問題意識が引き継がれている点もよかった。

  • たろーたん

    少年法が改正されるのはニュースで見たが、少年院法も2009年に発覚した広島少年院における不適正処遇事案(法務教官五人が100件余りの暴行等の事件を起こし公務員暴行陵虐致傷罪で有罪になった事件)をきっかけに改正されたらしい。成人の犯罪者を処遇する法律「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律(刑事収容施設法)」をモデルにしているため、刑務所の法律と似ているらしい。少年院と刑務所では、前者が矯正施設であるのに対し、後者は刑罰施設なのでその意味するところも違うのだが、同じ感じになってしまっているそうだ(続)

  • Jau

    社会でやってけるために一旦少年院に入れるのに、そのために退学しなきゃならない。言われれば当然だけど、考えてもみなかった。少年院に入ると学校どうなるか。 教育が断ち切られ、中卒になる。中卒で働く環境はより厳しい。 環境悪くてちゃんと育たんから非行したのに、また悪い環境に戻したら、そりゃ抗う力ないわな。キツい場面でちゃんと行動するの、誰でも大変。 環境が悪く、個体も脆弱だから、罪に陥った。と見做せば、そりゃ支援必要よねーって思える。罰より必要よね。 考えてもみなかったってのが、世界の断絶なんだろーなー

  • ぼのぼの

    少年院の実態は、一般人的には刑務所よりも未知なのだろう(刑務所については、ドラマ等で取り上げられることがある)。在院期間が平均1年程度とすると、在院中のみで“改善更生を100%実現した教育”を行うのは事実上無理で、可能と思うこと自体傲慢である。少年が変化する一方、復帰後の社会が変化しない結果再犯が発生するとすると、もはや社会全体の問題として捉える必要がある。父親教室の実施については初めて知ったが、将来父親になり得る者へ事前に予備知識を付与するのは、彼らに育児への自信を与え将来の虐待を防ぐ効果があると思う。

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