Books

世界史を変えたパンデミック 幻冬舎新書

小長谷正明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344985926
ISBN 10 : 4344985923
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

二〇二〇年、世界は新型コロナウィルスの感染爆発に直面した。人類の歴史は感染症との闘いの記録でもある。十四世紀ヨーロッパでのペスト流行時には、デマによりユダヤ人大虐殺が起こった。幕末日本では黒船来航後にコレラが流行、国民の心情は攘夷に傾いた。一方で一八〇三年、スペイン国王は世界中の人に種痘を無償で施し、日清戦争直前には日本人医師が自らも感染して死線をさまよいつつペスト菌発見に尽力した。医学的・歴史的資料をもとに、人類がウィルスといかに闘い、打ち勝ったかを明らかにする。


[著者について]
一九四九年千葉県生まれ。七九年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。専攻は神経内科学。現在、国立病院機構鈴鹿病院名誉院長。パーキンソン病やALS、筋ジストロフィーなどの神経難病を診断・治療する。医学博士、脳神経内科専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会認定医。『世界史を動かした脳の病気』『医学探偵の歴史事件簿』『ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足』『ローマ教皇検死録』『難病にいどむ遺伝子治療』など著書多数。


【著者紹介】
小長谷正明 : 1949年千葉県生まれ。79年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。専攻は神経内科学。現在、国立病院機構鈴鹿病院名誉院長。パーキンソン病やALS、筋ジストロフィーなどの神経難病を診断・治療する。医学博士、脳神経内科専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会認定医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 1.3manen

    ボッカッチョ『デカメロン』は読んでみたい(21頁〜)。というのも、黒死病の病状と荒廃するフィレンツェの世相があるためだ。Infodemicというパニックも曲者だ(30頁)。コロナもまた、ペストと同様、医療者も感染するリスクがあることが共通するようだ。他、コレラはコレラ菌による感染症。水や食べ物を介して口から感染。下痢。脱水症状 で干からびて死んでしまう(100頁)恐ろしい病気。さらに、AIDSは1981年に初めて知られたが、日本では85年男性患者報告(131頁)。

  • 樋口佳之

    コレラの流行と攘夷の関係/日清戦争時、戦地での脚気死亡者1860人、戦死者977人。/学理を重んじるドイツ医学の流れを汲む陸軍と東大、予防と治療を実証していくイギリス医学の海軍

  • zag2

    第6派の渦中ですが、少し感染が落ち着きつつある中、あらためてパンデミックについて考えてみたいと読んでいる2冊目。ペストやコレラなどの歴史を取り上げ、これらの感染症にどのように対処してきたのかを概説しています。マラリアがローマの風土病であったというのはビックリでした。またペニシリンをはじめ感染症に対する医薬品についても触れていますが、脚気に関しては、東大などの権威者が感染症であるという説に固執し、経験的には玄米食や麦飯を食べれば治るのに、それを認めなかったという話が現代にも通じるようで気になりました。

  • さらっと軽くみる感染症の歴史。大河ドラマお好きな学者さんらしく、歴代大河にケチつけつつ、黒船と伴に来たコレラ等にも触れている。井伊直弼が嫌いらしく、もっと森林太郎が嫌いらしい。後者は分かるけど。新大陸に種痘を広めるため、孤児22人に順繰りに牛痘を植え付け、世界一周の旅に出たエピがすごかった。ペルーだけで20万人に種痘したらしい。…誰が新大陸に天然痘をもたらしたかは考えてはいけない。孤児たちは現地の教会や修道院に引き取られたとあったのだけれど、何百万人もの命を救った彼等が実りある人生を送れたことを祈った。

  • ta_chanko

    歴史の転換期には病気あり。西欧では人権向上の契機となったペストによる大量死。マラリアに守られた沼沢地のローマ。ナポレオンのロシア遠征を失敗させたチフス。幕府を滅亡に追いこんだ地震とコレラ。戦死者以上の死者を出し、第一次世界大戦の戦局にも大きな影響を及ぼしたスペイン風邪。チャウシェスク政権下のルーマニアで蔓延した小児エイズ。古代日本でも大流行し、大仏造立の原因となった天然痘。大航海時代と壊血病。日清日露戦争と脚気。病気との闘いは人間の宿命。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items