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僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

小野純一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910063409
ISBN 10 : 4910063404
Format
Books
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

國分功一郎氏、千葉雅也氏推薦!
最注目の言語哲学者、一般書デビュー。
“人間は言葉を操る魔法使いである。その恐ろしさと可能性。 我々はまだ「言葉が何をなし得るか?」を知らずにいる。”
??國分功一郎・哲学者・『暇と退屈の倫理学』著者)
“言葉を使うのは難しい。なぜなら、言葉には、人を動かし、現実を変えてしまう不思議な力があるからだ。 本書は、「言葉の力」とは何かを、 哲学的な視点から丁寧に説明してくれる。”
??千葉雅也(哲学者、『勉強の哲学』著者)
言葉は人の心を救いもすれば、 生涯消えることのない傷を負わせることもできるものです。
誰もが言葉の持ち主なのに、どうにもうまく使いこなせない。
言葉とはいったい何なのでしょう。(「はじめに」より)

【著者紹介】
小野純一 : 1975年、群馬県生まれ。自治医科大学医学部総合教育部門哲学研究室准教授。専門は哲学・思想史。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。ベルギー・ゲント大学文学部アジア学科研究員、東洋大学国際哲学研究センター客員研究員などを経て現職。本書が初の一般向け著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とくけんちょ

    言葉とは何かを様々な視点から考える。腑に落ちたのは、共感についての理解、言葉の意味するものは一つじゃないということ。人それぞれ人生経験は違う。言葉が通じない、誤解が生まれる原因は、お互いで言葉の意味が共有できてない、一致していない場合があることを理解できてない。自分の経験に照らすことは、他人の共感を得られない。考えれば考えるほど難しい。新たな視座を与えてくれる本だった。

  • ta_chanko

    言葉の扱いにセンシティブになることが大切。意図が思い通り伝わることも、誤解をまねくこともある。場合によっては字義通りの解釈を求めないことも、挨拶のようにその言葉自体に意味がないこともある。自分だけの気持ちを伝えたくても、相手にも分かる言葉に一般化しなくてはいけない。でも言葉の組み合わせは無限。語彙が貧しいと単純なことしか伝言えないが、言葉を慎重に選んで使えば、自分の気持ちをより解像度高く伝えられる。また自分自身に向き合い、掘り下げていくためにも言葉は重要。そのことが、他者を大切にすることにもつながる。

  • takka@ゲーム×読書×映画×音楽

    これも最近の自分の中で考えたいテーマ「言葉」きっかけで読んだ本。言葉の意味やイメージは、その人の背景から生まれる。また、それ自体もだんだんと変化していく。経験自体は共有できないことから言葉のイメージが食い違い、誤解につながっていく。その誤解を解消するために、本著では言葉のニュアンスにセンシティブになること、言葉は自分ごとではなく相互作用の力によって昇華していくことを説いている。私自身過去の経験から孤立する時間が長く、そのせいかつい主観で話してしまうことも多いため、今後さらに成長するための課題にしたい。

  • うつしみ

    言葉は多義的であり、物語を生み出し感情に働きかけるものである。だから言葉が他者の心にもたらす作用について、私達はセンシティブになる必要がある。言葉を尽くして伝えようとする姿勢に人は誠実さを見、そこに心を動かされるのである。筆者のそんな語りが綴られている。平易な文章だが内容は深い。論理的整合性や合理性などは、言葉が人の感情にもたらす効果に比べれば下である。それゆえ言葉は使い方次第で善にもなれば悪にもなる。指導者は丁寧に、繊細に言葉を紡ぐ意識を持つべきだし、そういう人を見極めなければならないと思った参院選前。

  • エジー@中小企業診断士

    言葉は記号である(論理的)、含みがある(心理的)、<場>である(相互作用的)。言葉の役割@物語を生み出す力(イメージ喚起力)A感情に働きかけるB名づけが<もの>を生み出す/誤解のメカニズム=意味のまとまりが聞き手のなかにこちらと同じように像を結ぶことができないとき「ゲシュタルト崩壊」が起きて<言いたいこと>が伝わらない。人生の意味づけは「述語」が変える。宇多田ヒカル、西田幾多郎。一般化とかけがえのなさ。村上春樹、エドワード・サイード。言葉は物語を背負う「まなざし」であり一瞬のかけがえのない経験を愛おしむ。

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