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ISBN 10 : 4344042085
Content Description
天才と呼ばれ続けた男の光と影
44歳、小野伸二が決断をした。
プロサッカー選手からの引退を発表した。
小野伸二と言えば、「天才」と表現されることが多い。
繊細なボールタッチに、華麗なトラップ、受け手に優しいスルーパス。
「楽しむ」ことをテーマに、彼はプロサッカー人生を全うしたが、
度重なるケガにも苦しんだ選手生活でもあった。
知られざる小野伸二を余すところなく書ききった初の自著となる。
小学校低学年のときに、友だちのサッカーの練習についていった。
そこでサッカー少年団に入るという決断をするのだが、月謝が2000円だった。
小野少年はそこで逡巡した。「親に言ったら、ダメっていうだろうな」。
10人兄弟という家庭環境のなかで育った小野は、
生活には苦労はなかったが習い事をする余裕はなかった。
しかし、「入ってしまえ!」と入団申込書を自筆で書いて持っていった。
小野は言う。
「僕の拙い字を見た当時の小野コーチという同姓の方が自宅に来てくれて、
この子にサッカーをやらせてあげてください。月謝やかかるお金は
わたしが負担をします、と言ってくれたんです」
幼少のころから、様々な人に支えられて、
日本を代表するサッカー選手になった。
「つくづく人との出会いに恵まれたサッカー人生だったと思います。
そこから生まれた感謝の思いと、みんなが人生を楽しんでほしいという願い。
この2つが僕という人間を構成しています。
年齢が上がるにつれて『天才』と言われることがよくありました。
サッカーに関して、他の選手と違うところが見えていたり、
出来るプレーが多いと思うことはあります。誤解を恐れずに言えば、
『点はいつでも取れる』とも思っています。でも、だからといって
『自分が優れている』という感覚は微塵もありませんでした。
人に生かされて、支えられてきた半生でした」
【著者紹介】
小野伸二 : 1979年9月27日生まれ、静岡県沼津市出身。10人きょうだいで、6番目の子(五男)。幼少の頃からサッカーを始めた。13歳のときにU‐16日本代表に初選出。1998年に、清水商業高校から浦和レッズに入団し、同年のフランスワールドカップに日本代表史上最年少で出場を果たす。2001年にはオランダのフェイエノールトへ移籍。同年UEFAカップ優勝を果たす。2005年まで在籍。その後は、浦和レッズ(復帰)、ドイツのVfLボーフム、清水エスパルス、オーストラリアのウエスタン・シドニー・ワンダラーズFC、北海道コンサドーレ札幌、FC琉球でプレーしたあと、北海道コンサドーレ札幌に復帰した。日本代表としては56キャップ。フランス、日韓、ドイツと3度のワールドカップに出場した。FIFA世界大会、UEFAクラブ国際大会のすべてに出場した唯一の日本人選手でもある。卓越したテクニックでサポーターのみならず、多くのプロサッカー選手に影響を与えた日本サッカー界のレジェンド。プライベートでは2女の父でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆみりん
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