Product Details
ISBN 10 : 404113241X
Content Description
「家に興味がない、ということは、自分を守ってくれる場所に興味がない、必要ない、ということと同義です」
単身者用の集合住宅で雑然とした部屋に住む拓史は、工事現場に落ちているスマホを発見する。着信を知らせる音が鳴り、呼び出しに応じる。スマホからは耳障りな雑音に交じって歪んだ男の声が聞こえる。通話を切った拓史は、その場にスマホを置いて立ち去る。以来、周囲から耳障りな雑音が聞こえ、背後にオレンジのベストを着た誘導員のような人影を見る。人影は徐々に拓史を追い詰め、玄関ドアを開けようとする。(第一話「忍びよる」)
玄関の向こうに、階段の踊り場に、床下の柱に、空の浴槽に――ひとの想いは家屋に留まり、よどんでゆく。
【著者紹介】
小野不由美 : 12月24日、大分県中津市生まれ。京都大学推理小説研究会に所属し、小説の作法を学ぶ。1988年作家デビュー。13年『残穢』が第26回山本周五郎賞、20年「十二国記」シリーズが第5回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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starbro
読了日:2025/07/28
ひさか
読了日:2025/08/29
のりすけ
読了日:2025/08/28
モルク
読了日:2025/09/15
ちょろこ
読了日:2025/07/25
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