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平安あや解き草紙 -その女人達、ひとかたならず-集英社オレンジ文庫

小田菜摘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784086803250
ISBN 10 : 4086803259
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

働く女性たちを生き生きと描く、平安お仕事絵巻!
十六歳年下の帝から想われながらも、受け入れることはできないでいる伊子。
元恋人、嵩那への想いを自覚しつつも、後宮で尚侍として働く日々に追われている。
近く迫った大嘗祭での、五節舞の舞姫はそのまま後宮に勤めるのが慣例なので、人手不足を痛感する伊子は彼女たちが来るのを楽しみにしていた。
ところがそこで一騒動起こり…!? 
女だらけの後宮だからこそ起きる事件、もめ事…ついには宮廷内の権力闘争に、伊子の恋も巻き込まれそうになって――!?

第一話 人間なんだから十人十色
第二話 それでは面白くありません
第三話 自分自身が分かっていればよいこと


【著者紹介】
小田菜摘 : 沖原朋美名義で2003年度ノベル大賞・読者大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • れみ

    平安の後宮が舞台のミステリー、第4弾。五節舞の舞姫たちが人手不足の後宮に勤めることを期待する尚侍・伊子(かのこ)。それにしてもやっぱりこの後宮に集まってくる女性たち…みんな個性的で魅力的。帝に思いを寄せられる伊子の、かつて恋人だった嵩那との恋の行方は、入道の女宮(嵩那の叔母)という強烈なキャラクターの登場によって大きく動くことに…。伊子の父・顕充の娘思いで強いところについ目頭が熱くなったり、伊子へのひたむきな思いを抱く帝のこの先を思ったり、なかなか心の慌ただしい巻だった。続きも楽しみ。

  • のんちゃん

    16歳年下の少年帝の求婚をかわし、そのかわりに後宮で尚侍として働く伊子の後宮お仕事ミステリー第4弾。今作は帝、親王、内親王、伊子の様な藤原一族の姫君の宿命が最終話に描かれ、胸を打つ内容となっている。そして、最後数頁に幼い頃の帝が伊子を慕う話もついていて、これまた、涙を誘う。とはいえ、いつもの様に伊子の他者の言動、行動に対する、心の中でのツッコミの声に笑ってしまう場面も登場するので、ご期待を!第5弾を楽しみにしている。

  • 坂城 弥生

    最初から2作は内部のゴタゴタで、そういうとき千草は強いな、と思った。流石ダメ人間4人と結婚して子供を作っても4度離婚した強い女性だからかな。 最後のは陰謀と伊子に選択の時が迫ってることを感じさせる話。最後のおまけは優しい風景だけに切ない。

  • すがはら

    う〜ん、どうなるんでしょう。私は断然に嵩那派なのでこのまま二人が結ばれたら良いなと思うのですが、そうすんなりいかないのでしょうか。今上は真面目でいい子だけど、伊子が今上の妃になるのは受け入れ難いです。公的な地位が無ければもともと伊子も揺らだりしなかった訳だし。平安お仕事小説としては部下に求める気質や人間関係など視点がリアルで、今回は職場の人間関係に淡白で仕事はキッチリやる地味系の人のありがたみの指摘に大いにうなずかされました。

  • よっち

    十六歳年下の帝から想われながらも嵩那への想いを自覚してしまい、受け入れることはできないでいる伊子。近く迫った大嘗祭で思わぬひと騒動が起こる第四弾。五節舞の舞姫と尚鳴を巡るエピソード、できる部下・小督の結婚話、そして久しぶりに動き出した入道の女宮。宮廷内の権力闘争も相まって相変わらず伊子の周辺では様々な騒動が起こる中で、要所要所での彼女の的確な判断が光っていましたけど、帝の複雑な想いが痛いほど分かってしまうからこそ、ほんと伊子の立ち回りが難しいですね…そんな状況で登場した入道の女宮の存在がほんと不気味です。

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