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ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

小泉悠

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569851853
ISBN 10 : 4569851851
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
April/2022
Japan

Content Description

なぜ西側の世界と相容れないのか?変わりゆく「大国」の謎を解く。

目次 : 第1章 ロシアに暮らす人々編/ 第2章 ロシア人の住まい編/ 第3章 魅惑の地下空間編/ 第4章 変貌する街並み編/ 第5章 食生活編/ 第6章 「大国」ロシアと国際関係編/ 第7章 権力編

【著者紹介】
小泉悠 : 東京大学先端科学技術研究センター専任講師。1982年、千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所客員研究員、未来工学研究所客員研究員などを経て、2022年1月より現職。ロシアの軍事・安全保障政策が専門。著書に『「帝国」ロシアの地政学』(東京堂出版、サントリー学芸賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 六点

    今次露宇戦争の解説ですっかり有名人になってしまわれた「松戸の全裸中年男性」氏の「こんな時だからのロシア本」後書きで「ロシアには危なくて入れません」な状況になっておられるとの事。アメリカ軍研究ならそんな苦労などと思わなくもなし。「ロシアに暮らす人々編」「ロシア人の住まい編」「魅惑の地下空間編」「変貌する街並み編」から始まり「権力(主にプーチン)編」で終わる。冒頭の章からロシアの文化や歴史に起因する剣呑さがそこここに顔を出し、キツイものが有る。諸君、やはり、ロシアは滅ばさねばならぬ…のであろうか?

  • seacalf

    プーチン大統領の行動に異を唱えても、ロシア人に眉をひそめるのはお門違い。そうは思ってもどこか警戒してしまう。そんな気持ちを打破するのに丁度良い。前半は庶民レベルの話なので、堅苦しさもなく非常に読みやすいのでとっかかりとしては申し分ない。日本人観点からすると度を越した世話焼きエピソードの数々に頬が緩む。住居、別荘、愛国者公園、どこか憎めないロシア人気質、聞いたことがない面白い話がゴロゴロ。後半の政治・軍事的な話では知らない側面を学べ、報道を見て日に日に刷り込まれていく否定的な印象を少し和らげることができた。

  • プリゴジンはすぐに鎮圧、粛清されてしまうのか、あるいはポチョムキン号の反乱のようになるのか■22年4月。佐藤優より平易。ゴルバチョフの禁酒令の時に靴墨をパンに乗せて染み出してきたアルコール分だけ吸った話は本書にも出てくる■5章までは人や生活、6章と7章は政治に焦点を当てる。随所に著者のロシア、ロシア人への愛が感じられる。ウクライナ戦争がなければ本書もまた違った体裁になったかもしれないし、そもそも私が読もうと思ったかどうかもわからない。(続く)

  • ひろき@巨人の肩

    ロシア人の奥様と生活する軍事評論家の小泉悠氏。ロシアは、ウクライナ侵攻後、日本を脅かす存在として意識されるようになったが、本書にてロシア人の生活に触れたことで、ロシアを理解し直すことができた。人を信用しない一方で他人に親切なロシア人。賄賂を社会の潤滑油と捉えて、60点で良しとする合理主義者。ソ連時代より集合住宅に住み、地下空間やスパイを身近に感じる社会。週末は別荘“ダーチャ”で友人たちと過ごす。気候的にも政治的にも厳しい環境を生き抜いてきたという誇りが、ロシア人のアイデンティティだと感じた。

  • keroppi

    ウクライナ侵攻以来テレビでよく見かける著者が、ロシア人について、ロシアの生活について、そして、プーチンについて、語る。自分の経験から語られるロシア人は、かなり優しげであるが、価値観はかなり違うようだ。日本の価値観だけでものを見てはいけないのだなと思う。プーチンは、日本のことを「主権が制限された国」として見ているという。国際関係を、また違った視点で見せてくれた本だった。

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