クロムウェル 「神の摂理」を生きる 世界史リブレット人

小泉徹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784634350533
ISBN 10 : 463435053X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
107p;22

内容詳細

オリヴァ・クロムウェルは、ピューリタン革命の英雄として、イギリス史上もっとも有名な人物の一人に教えられてきた。しかし彼の生涯は、革命の政治過程とあまりにも密着しているため、わかりにくい部分も多い。時として矛盾しているかにみえる彼の政治姿勢の根本にあったものはなんだったのであろうか。本書は革命の過程をたどりながら、彼がどのように出現し、どのように政治過程に関わっていったのかを概観する。

目次 : 歴史のなかのクロムウェル/ 1 革命までのクロムウェル/ 2 革命のなかのクロムウェル/ 3 アイルランド、スコットランド侵攻/ 4 安定を求めて/ 5 晩年と死

【著者紹介】
小泉徹 : 1952年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。専攻、イギリス近代史。現在、聖心女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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意外とクロムウェルの日本語で読める伝記が...

投稿日:2021/04/08 (木)

意外とクロムウェルの日本語で読める伝記が少ない中、これは内容もわかりやすくて良かった。なんか凄く優秀で行動力もある人なんだけど、それだけに回りの人は大変そう。

kam さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    クロムウェルの生き方を通して英国の近代史が見えてくる本。一口で言えば、クロムウェルはキリスト教のプロテスタントの理想を政治の場で生かそうとした人だった。神の王国を現世に作りだそうとする試みは理想主義的だが、無理があると思う。彼の試みはアメリカの社会にもゆがんだ形で受け継がれて、この世界で様々な争いを引き起こしているような気がする。とは言え、クロムウェルには人間的な面もあり、軍を率いている時に兵士の一人一人を大切にしたそうだ。本書を通して浮かび上がってくる、クロムウェルの多面的な人物像が興味深かった。

  • 中島直人 さん

    (図書館)この後の名誉革命と比べると後世への影響が、いまいち判然とせず、分かりにくい。また、この時代の、特にクロムウェルの信仰心の強さに改めて驚く。

  • うえ さん

    「まったく誤った情報にもとづいていたものの、クロムウェルの頭のなかでは、アイルランド人は、つい昨日まで仲良くしていたイングランドからの移住者を、突如、虐殺した許すべからざる極悪人となったのである…のちに彼の生涯の汚点となるアイルランド人大虐殺の伏線となった」「国王軍には兵士の家族、娼婦など多数の女性が同行していたが、敗北の中で数百名が戦闘員とみなされて虐殺された…クロムウェルは…勝利の栄光は神のものであるとした…「神の摂理」の意識は、戦場における強みであると同時に、戦場の蛮行を正当化する役割をはたした」

  • ジュンジュン さん

    個人的にクロムウェルとピューリタン革命の理解を難しくしていたものがようやく分かった。大体クロムウェル誕生(1599年)から記述が始まるので、内乱に至る過程がやや唐突な印象を受け続けていた。これをエリザベス一世の時代まで視野を広げてみるとどうだろう。エリザベスからジェームズ一世まではピューリタン(本書ではプロテスタント改革派)は社会の中心にいた。それが疎外されるのがチャールズ一世(革命で処刑)の時代。なるほど、彼らの意識に喪ったものへの執着があれば…。革命への原因は色々だろうが、僕的にこれが一番腑に落ちる。

  • ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き さん

    『フランス革命の社会史』といっしょに購入。このシリーズの特徴として、内容がコンパクトな反面、私には逆に理解しづらい側面があるのだけど、本シリーズでは著者の『宗教改革の時代』がとてもよかったので期待して読んだ。ただ、イギリスの近代史が複雑なせいか、やはり分かりにくかった。本シリーズでは同じ時代を扱った『ピューリタン革命と複合国家』の方が内容が頭に入ってきた。両者をいっしょに読むとよいかもしれない。今度再読なり内容確認する場合はそうしようと思っている。

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小泉徹

1952年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。専攻、イギリス近代史。現在、聖心女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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