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ISBN 10 : 4879843911
Content Description
近世後期から明治期の史料から読み解く「子どもの性欲」への欲望。純粋無垢な子ども観に「子どもの性欲」はなにをもたらしたのか。近代日本の「科学」の発展とともに、子どもの言動は「性欲」と関連するとみなされるようになった。同時に、この「子どもの性欲化」という現象は、日本の性に関する科学の発展をもたらした。本書で明らかにしているのは、現代にまで根付く、大人が子どもに向けている、性を管理する「目線」の歴史的発端である。
目次 : 序章 「子どもの性」の歴史研究における方法をめぐって/ 第1章 近世後期における子どもの色情・色欲に関する学的知識・認識/ 第2章 明治初中期における子どもの色情・色欲に関する学的知識・認識/ 補章 3章・4章・5章・6章共通の使用史料群についての補足情報/ 第3章 子どもの手淫の問題化/ 第4章 女児の性的早熟論とその理論的基盤の展開―子どもの性的欲望・現象が語られていくことに含まれる植民地主義的視点/ 第5章 性に関する包括的な教育論の登場と展開―性育、性欲教育、性教育/ 第6章 「誕生に関する質問」への問題化と「性欲」化/ 終章 日本近代における子どもの性欲化現象から見えること
【著者紹介】
小泉友則 : 1987年生まれ。2012年3月、京都精華大学人文学研究科人文学専攻修了。2015年4月、日本学術振興会特別研究員(DC2)。2018年3月、総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究修了。博士学位取得(学術)。現在は関西大学・立命館大学・京都精華大学・京都文教大学・神戸看護専門学校非常勤講師。また、世界人権問題研究センター登録研究員。専門はジェンダー・セクシュアリティと教育研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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