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共産主義批判の常識 中公クラシックス

小泉信三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121601766
ISBN 10 : 4121601769
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2017
Japan

Content Description

七十年前に予見された共産主義の終焉―民主主義との相反を暴いた終戦後のベストセラーを没後五十年に復刻。

目次 : 1 再建と共産主義/ 2 東欧と西欧―マルクシズムの二つの型/ 3 エルフルト綱領の教訓―革命的理論と現実的実践/ 4 社会主義批判/ 5 マルクシズム概観/ 6 階級と民族―歴史的叙述/ 7 搾取論/ 8 共産党宣言の今昔

【著者紹介】
小泉信三 : 1888(明治21)年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業。経済学者、教育者、評論家。1916(大正5)年慶應義塾大学理財科教授。1933〜47(昭和8〜22)年同塾長を務める。戦後は東宮御所参与として皇太子時代の天皇陛下の教育を担当、ご成婚の仲人役を果たした。また、スポーツと文学に造形が深く、野球殿堂入りした。1959(昭和34)年、文化勲章を受章。保守的リベラリズムの立場からマルクス主義を批判。1966(昭和41)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    真の民衆の利害は、ただ職業的指導者のみが知るという東欧的思想を、進んだ思想と考えてはならぬ。改善はただ不断連続の建設的努力にのみ求められる(20頁)。 民衆生活の現実の安寧と福祉とが第一に大切なことであるならば、戦争の惨害は如何にしてでも避けなければならぬ(36頁)。

  • 南北

    読友さん本。著者は上皇陛下の教育係としてしか知らなかったが、共産主義の矛盾点を明快に指摘している点に感服した。最初に出版されたのは1949年ということは朝鮮戦争の直前で、共産党が国会に議席を獲得した頃なので、かなり危機感を持っていたことが伺える。資本主義から共産主義が生じる必然的理由はないことや共産主義の基本概念の1つである「労働価値説」を深海の真珠を採取する例で否定するなどとてもわかりやすいと思った。無国籍で民族性を考慮に入れない階級闘争史観や「共産党宣言」を概説するなど読み応えのある内容だった。

  • ヴァン

    以前持っていた講談社版を手離してしまったので改めて買った。共産主義は社会の必然である、とマルクスが言ったときに、この壮大な体系は科学ではなく信仰の対象になってしまった。その論理の誤りを平易に論述する。この思想に世界の半分が幻惑されたことは人類の不幸であろう。

  • summerman

    うーん名著。信三君ほど冷静で公正な言論人を俺は知らないね。ソ連崩壊を予言したとも言われるがそんな大仰なものではなく冷静に基礎を見て「こことこことあそこにヒビ入ってますよ」と教えてあげてたという感じ。しかしそれを共産主義全盛の時代にやってたんだから凄い。下手したら殺されてたよね。共産主義は終末論を軸とした宗教そのもの、しかも教祖の外れた予言を信仰する激ヤバ宗教であって、それに正面から対抗するのは相当に過酷な任務だったろう。上品な文体からはそれを窺わせないが。全日本人にとっての恩人と言っても過言ではないね。

  • in medio tutissimus ibis.

    「マルクスは労働の上に労働を造らず労働の下に労働を造らず」と言えり。されども今、広くこの人間世界を見渡すに、貧しき労働あり、富める労働あり、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。経済学に、「競争市場では、市場価格は絶対的なものではなく、市場価格や取引数量は需要量の大きさと供給量の大きさの相対的関係に応じて変動し、そして決まる」とあり。されば高給と薄給との別は人の求めると求めざるとによりてできるものなり。問題は生産の不足である。それは働くというより外はない。

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