うたの動物記 朝日文庫

小池光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022620323
ISBN 10 : 4022620323
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
追加情報
:
240p;15

内容詳細

動物は詩歌の友。斎藤茂吉の馬、宮沢賢治のこおろぎ、谷川俊太郎のかっぱ…作者は生き物に心の風景を託した。詩歌に詠まれた動物をその生態、文化史とともに現代の代表的歌人が縦横無尽にユーモラスに語る。日本エッセイスト・クラブ賞受賞のコラム。

目次 : 馬/ 秋刀魚/ キリン/ コオロギ/ とんぼ/ カバ/ 鹿/ 鳩/ 駱駝/ 雁〔ほか〕

【著者紹介】
小池光 : 1947年宮城県生まれ。歌人。東北大学大学院理学研究科修士課程修了。72年、短歌結社「短歌人」に入会。79年、第一歌集『バルサの翼』で第23回現代歌人協会賞受賞。80年、「短歌人」編集人となる。95年、第四歌集『草の庭』で第1回寺山修司短歌賞受賞。2001年、第五歌集『静物』で芸術選奨文部科学大臣新人賞(文学部門)受賞。04年、評論集『茂吉を読む―五十代五歌集』で第2回前川佐美雄賞受賞。05年、第六歌集『滴滴集』で第16回斎藤茂吉短歌文学賞受賞、同年、第七歌集『時のめぐりに』で第39回迢空賞受賞。11年、第八歌集『山鳩集』で第3回小野市詩歌文学賞受賞。12年、『うたの動物記』で第60回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。13年、紫綬褒章受章。16年、第九歌集『思川の岸辺』で第67回読売文学賞受賞。07年から20年まで仙台文学館館長。読売新聞などで歌壇選者をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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歌人・小池光の日経新聞連載を書籍化したも...

投稿日:2021/04/18 (日)

歌人・小池光の日経新聞連載を書籍化したもので、「詩歌に詠まれた動物を、その生態、文化史的側面にも注目して、縦横無尽にユーモラスに鑑賞する105編のコラム」(帯文より引用)は確かに面白く、読んでいて思わず吹き出すことしばしば。 著者の博識に感嘆すると同時に、詩人たちが動物たちに注いできた眼差しの深さに改めて感じ入る一冊。

哲 さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • だいだい(橙) さん

    面白いです。めっちゃおすすめ。作者は歌人ですが作者自身の短歌は最後まで一切引用されません。短歌に限らず、俳句や散文詩など、幅広い詩歌を引用しつつ、さまざまな動物にまつわる逸話を見開き二ページのエッセイにまとめています。新聞に連載されていた時にちゃんと読んでいれば良かった、と後悔先に立たずの面白さ。一回分は短いですが読みごたえ十分です。動物好きな人も、そうでない人も、読んでみて〜。

  • you さん

    短い時間でも読みやすい本と思って軽い気持ちで読み始めたが、予想を遥かに越える面白さ。動物に関する逸話も格調高く味わい深くて面白い。俳句や短歌も2,3行の簡潔な解説で情景がワッと拡がる。って云うか解説がないとそこまで読みとれる教養ないわ。日本人は昔から自然の生き物を愛でることに長けていると思っていたが、万葉集には蚊は詠まれているのに蝶やトンボを詠んだ句がないと。なぜだ?短歌 は一首でエッセイや短編読む位の奥深さがあるのか。。。

  • yumicomachi さん

    歌人である著者が詩歌の中の動物について生態等にも注目して鑑賞する105のコラム。日本経済新聞の連載を纏めて2011年に刊行され、日本エッセイストクラブ賞受賞。「動物を詠みつつ、そこに出てくるのは千変万化、百鬼夜行の、どうしようもなくて、とても素敵な人間たちであります。そして、エッセイのお手本とはこういうものですよ、と心地よく教えられる」(栗田亘による選評)。2020年10月刊の文庫版巻末エッセイ俵万智。〈癌を病む妻のかたへに書きたりし『うたの動物記』をわが懐かしむ/小池光〉(角川「短歌」2021年1月号)

  • rikoxyma さん

    「子規亡きあと、日本の山に狼はもういず、いまはもっぱら人のささくれだった心の中に棲む」

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