Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 鳩羽

  読了日：2025/03/09

  幼い頃に絵の中に入ったことがあるハルカ。不思議な世界に行く、同じ夢を見るようになる。中学に進学し、家族や学校で居場所がないと感じるようになったハルカは、楽園のように美しい夢の世界、アウレリアに呼ばれるが、そこは夢魔の侵入により滅びが迫っていた。…文量に対して盛り込みすぎではという心配は杞憂で、細かな視点の切り替えも、世界観の単純さも気にならずに読めた。遥の悩みがある意味普遍的で、異世界の方も単純だからこそ、すっきりとした構造の物語になったのかもしれない。骨太な絵もよく、ファンタジーの楽しみを深めてくれる。

• 史

  読了日：2025/02/11

  幻想と現代が入り乱れたファンタジー。後ろ向きの青春真っ只中の少女が妄想空想幻想の中と交錯し、そして世界と己を動かしていく。序盤の少女が転移していない部分は少し読みづらい部分はあれけれども、しかしそのことで世界の濃さがよく味わえるものでございます。それでいて現代は現代で思春期特有の重さを描いているのもグッド。面白いのが何者になれないと嘆いたけれども、いざ何者かになるとそれはそれで苦労するという部分。どんな世界でも人間は単純じゃないということですかねえ。中々味わい深いものがあります。好きですねぇ。

• gero

  読了日：2025/03/21

  ニコルの塔；はてしない物語；世界の終わりとハードボイルドワンダーランド；絵；劣等感 幼少期に絵に入り込めたハルカは劣等感まみれの中学生になっていました。しかし美術部の活動を通して異世界を幻視し、あっち側に近づくことで自分を取り戻していきます。物語が本質的に逃避だとしても天才ハルカによる命がけの逃避を見せられると感動します。ところで本作は前半の完璧さと後半の理に落ちてしまったギャップがすさまじい傑作幻想小説「ニコルの塔」のリベンジにも見えます。絵、黒い鳥、箱庭、転生など似たモチーフが頻出します。

• 風池

  読了日：2025/02/03

  うーむ、私の集中力がたりないからか、絵の中の話の想像がしにくくて、入り込めなかった。リアル部分はよきなある、劣等感に苦しむ話で。共感できる子にはすんなりよめるかな。

• さめくじら

  読了日：2025/07/27

  現実世界と幻想世界を往き来する話。 幻想世界のアウレリアの魅力が感じられない。鳥の司の使い魔がハーピーですか。風の司はなにもしてないよね。結末は予想がついたけど。なんだか中途半端な印象の話。個人的にユニコーンが好きだからちよっと残念な感じ。

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