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せかいいちうつくしいぼくの村

小林豊(画家)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591041901
ISBN 10 : 4591041905
Format
Books
Publisher
Release Date
December/1995
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    小林豊の絵と文。この人は若い頃に何度か中東、アジアを旅したようで、その時の経験がもとになってできた絵本。物語の舞台は平和でのどかなアフガニスタンのパグマン村(架空の村名だが、アフガニスタンの典型的な村なのだろう)。横長で大型の判型を活かした広々として伸びやかな村の情景が広がる。全ページにわたって黄色く柔らかな光が満ちていて、物語全体は春のような温かさに包まれている。また、どの絵もアフガニスタンの村や町の感じが表現されている。流れる時間も穏やかだ。最後に絵のないナレーションが衝撃的に語られ物語は幕を閉じる。

  • やすらぎ

    アフガニスタンにある世界一美しいぼくの村は、人々が寄り添って暮らしている。想像以上に豊かで春にはスモモやサクラ、ナシの花が沢山咲く。ここの時間はゆったりと流れ、自然に抗わず、太陽を浴びて生活していた。争いが起こるまでは。…この家族は今どうしているのでしょう。この村の人々は、ここに再会する未来はあるのでしょうか。世界にはこのような村が沢山あります。混乱の地で生きている人々の苦悩は計り知れません。…私たちの住む土地は守られ、医療があり勉強ができ、働くこともできる。食べたいものを食べられる自由。十分に幸せです。

  • KAZOO

    アフガニスタンの平和な村に住んでいる人の毎日がきれいな色彩と素朴な感じの絵で描かれています。緑と赤がきれいな色彩を印象付けてくれます。最後のページの絵のない文章が悲惨さを余計強めます。日本の作者でもこれくらい描ける人がいるのですねえ。

  • つくよみ

    図書館本:中近東の小さな村。春には花が咲き誇り、夏には木々の恵みの果物がたわわに実る。そんな村に暮らす少年が、町に果物を売り歩きに行くお話。と言うと、牧歌的な作品のようだが、少年の兄は戦争に出征していて、町には片足を無くした負傷兵が居たりと、きな臭い気配が漂う。それでも人々は、戦争の事実をごく当たり前のように受け止めつつ日々の生活を営み、町の活気を目の当たりにした少年の心も浮き立つ。そんな情景を淡い色合いの絵柄で描き出した作品。その平和が束の間の物である事を、最後の素っ気無い一文が無慈悲に語る・・・

  • ♪みどりpiyopiyo♪

    春、パグマンの村は花でいっぱいになります。夏、すももや あんずや さくらんぼが たくさんなって、村のみんなで採りに行きます。■美しい絵本を読みました。そうか、ここがアフガニスタンか。素朴な暮らし。ほのぼのとした味わい。人々のつつましやかな喜びが綴られています。■そんな幸せなお話の、最後のページを見たときの、驚き、そして哀しみ。心が凍てつく言葉。■絵本だからこそ伝わることがあるよね。大人にも子供にも 深く感じるものがあるでしょう。広く読まれますことを祈ります。(1995年)(→続

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