小林秀雄(文芸評論家)

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小林秀雄全集 別卷1

小林秀雄(文芸評論家)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106435355
ISBN 10 : 4106435357
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

著者60年の遺業を網羅した全集の第15回配本。別巻1には雑誌「新潮」誌上に1958年から連載され、63年中断されたまま未完のベルグソン論「感想」を、著者の遺志、その告知のために特別収録した。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 双海(ふたみ)

    未完のベルグソン論「感想」。分からなかった・・・!

  • tyfk

    中断したベルグソン論『感想』、56回の連載の49回から主に量子力学など物理学の話。17回から『物質と記憶』の読みがはじまり、途中27回でフロイトに言及。意外に現代思想ぽいことが書かれている。新潮文庫『本居宣長上』p.306に「合法則的な客観的事実の世界が、この曖昧な、主観的な生活経験の世界に、鋭く対立するようになった事を…」とあり、現象学でいう「生活世界」かと思ったのだけど、『感想』でのベルクソンを通したフッサールに似た試みは失敗に終わったのかと。

  • Omelette

    著者自身によって失敗とされ公刊を禁じられたもの。雑誌連載そのままで、見直しが一切ないので、著作ではなく資料にとどまる(たとえば『本居宣長』では刊行時の見直しによって分量がおよそ3分の2にまでなっている)ベルクソンの各著作の要約によってベルクソンの哲学の概観を語った前半は良好なベルクソン入門。全体からベルクソンへの「敬愛の情」が滲み出ている。作家や画家など、その人の言葉をつなぎ合わせ、そこに自ずと人物像を浮び上がらせるのは著者の得意技だが、ここでは結局ベルクソンの語ったことを一歩も出られなかったことが敗因か

  • amanon

    何とか読了したものの、その内容は殆ど頭に残っていない。ただでさえ難解なベルグソンの思想(しかし、世間的にはベルグソンは比較的分かりやすい哲学者だと誤解されているきらいがあるようだが)を小林が縦横無尽にメスを入れまくる。愚才でしか無い人間にはそのメスが目指す方向が皆目見当がつかない。しかも、その最終的な方向性を見せないまま、小林はこの評論を放り投げてしまう。思わず、「いい加減にしろ!」と突っ込みを入れたくなってしまった。

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