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この星の絵の具 上 一橋大学の木の下で

小林正人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784908122101
ISBN 10 : 4908122105
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「これが小林くんの最初の画ね」。なにも描かれていない真っ白なキャンバスを眼の前に、「せんせい」は小林青年にこう言った。恋心をよせていた音楽のせんせい。そのヌードを描く絶好の機会を得た小林青年であったが、初めて手にした油絵の具では、眼の前に横たわる輝くばかりの裸体をキャンバスに移しとることができなかった…。ひとりの青年が、画と出会い、画家として成長していく姿を、自伝小説の形式で語るビルディングスロマン3部作の第1作。

目次 : 1 絵画=空 一九八五‐一九八六(そこに描くんじゃ、遅すぎる!(美しい四角)/ 周吾)/ 2 太陽に描いてもらう/拾ったパネル(クリスマスホワイト 一九八九‐一九九〇)/ 3 空戦 一九九〇‐一九九一(キャンバスを張りながら手で描く!/ オープニング(四月十七日)/ 春の嵐―作品=音楽/ 五月三日の朝だった)/ 4 昔々あるところに…(小林くん、画、描いてみない?/ 新品の絵の具セット/ 初めての画/ 先に寝たやつ相手を起こす(眠りと死))/ 5 絵画の子 一九九二‐一九九六(新しい光/ 国分寺の画材屋/ 明るさについて/ ライトくん/ 約四角、約平面のオイル・ウィズ・キャンバス!/ トワイライト―マジックアワー/ 一橋大学の木の下で/ 存在することで失墜していないもの/ この星の絵の具―たくさんの明るさ)

【著者紹介】
小林正人 : 1957年東京生まれ。東京藝術大学美術学部油画専攻卒業。1996年サンパウロビエンナーレ日本代表。1997年キュレーター、ヤン・フート氏に招かれ渡欧。以降ベルギー、ゲント市を拠点に各地で現地制作を行い2006年に帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • なこ

    これまでいくつか美術展を見てきましたが、作者の内側に触れながら作品を見たのは初めてで、さらに内容がこんなに生生しく、、そういう作者の内側やストーリーを知った後で見る作品ほど圧倒されるものはないと感じました。絵画の子と、「愛は、これ」というセリフと(あと目の焦点が合っていないあの感じ)が妙に納得できるというか、そんな気持ちになりました。憧れの先生のヌードを描いた日の描写も印象的です。その人にとって本当に美しいものを目の前にした時の感覚が、美術のやったことのない私にも伝わってきました。

  • まめはち

    2週間前、川村記念美術館での小林正人さんと奈良美智さんのトークイベントに参加しました。あのときの小林さんの語り口そのままの文章。まるで本人が読み聞かせてくれてるような気持ちになりました。そして、先日は東京国立近代美術館のコレクション展では《絵画=空》を拝見しました。青い空がキャンバスに収まらず、どこまでも広がる大空を眺めている気持ちに。小林さんが作り出す色の世界が理屈なく好き、ということを再認識しました。佐谷周吾さん=商業画廊さんの仕事は画家を支援することも仕事のうちなんですね(@_@;)続編楽しみです。

  • ぺこら

    東京都庭園美術館で作者の作品を見て読みたくなった本。人が画家となり絵が生まれる物語であるとともにラブストーリーであった。

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