トランス・サイエンスの時代 科学技術と社会をつなぐ NTT出版ライブラリーレゾナント

小林傳司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784757160187
ISBN 10 : 4757160186
フォーマット
出版社
発行年月
2007年06月
日本
追加情報
:
19cm,288p

内容詳細

現代の科学技術は我々の抱える問題を解決してくれる存在とは言い切れなくなっている。科学技術が答えられない問題にどう取り組むか。科学技術の変容を探り、そのあり方を巡る意思決定にいかに関わるべきかを考える。

【著者紹介】
小林傳司 : 1954年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。南山大学人文学部教授を経て、大阪大学教授、および大阪大学コミュニケーションデザインセンター副センター長。専門は、科学哲学・科学技術社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ジュール リブレ さん

    3-11を受けて、先端の科学だったはずの原子力=優秀な学者さん、の、意外なほどの抜け具合が、明らかになった。 いや、知る人ぞ知るだったのかもしれないが、見付きもしなかった自分たちがいて、これからどうしたら良いのか?考えさせられる本。 でも、考えてるだけじゃなくて、本当は、動かなきゃいけないね。まずは一歩。

  • Moloko さん

    科学技術の研究やその応用をどう社会に位置付けて調和させていくのかという議論は近年のAIやロボット、バイオテクノロジー分野で説かれているが、雇用や経済成長等の経済的な話ばかりで、法律や倫理の話はあまり活気ではない。本書では、イギリスや日本のBSE問題やもんじゅ裁判を取り上げて、自然科学者だけでの専門的な答申や裁判官による高度な科学技術の論点を含んだ裁判の限界を示して、市民参加や討議によるコンセンサス会議の可能性と課題を論じている。ただ今の討議民主主義等で言われるように市民の討議と政治決定の間の障壁はある

  • なさぎ さん

    10年以上前の本だけれど、コロナ禍の現在「トランス・サイエンス」は改めて注目すべき視点だ。「コンセンサス会議とは市民参加型テクノロジー・アセスメントの一つの手法に過ぎない」(180)ともある通り、2020年には2020年なりの「市民参加」の形があるはず。スマホとSNSの発達は大小無数の「議論」の場をもたらしたものの、それが「市民参加」として適当かというとやや怪しい。現代的なコミュニケーションの形を捉え、科学技術と社会のあり方について今一度、一人ひとりが考えていく必要がある。

  • ktytnd さん

    科学技術の進歩は、それ自信によって解決できないトランス・サイエンス的な問題を引き起こしている。また市民の側も、公害問題が取り沙汰される1970年代科学技術に対して不安を抱くようになったが、生活の多くを科学技術に負っている。本書は両者を繋ぐためのさまざまなプロセスをあげているが、まだ模索が続いているように思われる。それでも3/11のことを考えれば、この模索は続けなければならないと思う。

  • kaznko_o さん

    科学技術だけでは解決し得ない領域を「トランス・サイエンス」と定義し、BSEや原子炉を巡る問題を例に取り、科学者と一般市民との対話の必要性を説いた著作。 コロナ禍もトランス・サイエンス的課題であると感じた。BSEや原発事故によって、高まった科学技術に対する不信感は、現在の政府の対応に対する不信感にも通じている様にも思える。「COVID-19は風邪」など根拠のない論考も流布しているのが現状だが、一般市民に対して、研究者・専門家は科学技術の限界と同時に、有効性も伝えながら、対話していく必要があると改めて感じた。

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