地には平和を 角川文庫

小松左京

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041086087
ISBN 10 : 4041086086
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
追加情報
:
288p;15

内容詳細

―いいか、君、この世界はまちがってるんだぜ…。第二次世界戦争で無条件降伏したはずの日本。しかし、少年の手には銃が携えられ、本土抗戦が繰り広げられていた。瀕死の重傷を負った彼の前に、美しい金髪を持つ男が現れた。あと5時間でこの世界は消滅するという。時空を超えて変革を図る人物が犯した罪とは―。著者が生涯追い求めたテーマがここに!表題作を含む短編2編、ショートショート集(「ある生き物の記録」)を収録。

【著者紹介】
小松左京 : 1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒。幾多の職を経て、62年作家デビュー。その後、日本SF界の草創期から現在に至るまで中心的役割を果たし、数々の秀作名作を発表。74年『日本沈没』で第27回日本推理作家協会賞、85年『首都消失』で第6回日本SF大賞を受賞。2011年7月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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NHK100分で名著で紹介されていたので...

投稿日:2021/03/01 (月)

NHK100分で名著で紹介されていたので表題作『地には平和を』を読みたくて購入しました。他の短編も面白かったです。学生時代に長編は読んでいたので短編集を順次読んでいこうと思っています。掘り出し物に期待しております。おススメです。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • れみ さん

    第二次世界大戦で降伏したはずの日本。しかし少年たちの手には銃が握られ、本土での抗戦が繰り広げられていた…(表題作)。ある科学者によって変えられた歴史、その主張がものすごく偏った思想に思えつつも深く考えるべき問題もある気がした。NHK-Eテレの「100分de名著」で取り上げられているのを見て手に取ったけど、表題作はもちろん、「日本売ります」もショートショート集「ある生き物の記憶」も面白かったし、読んでよかった。機会があったらもっと長いものも読んでみたい。

  • shio さん

    録り溜めた「100分で名著」を観て。本土決戦に突入し信州にいる大本営へ向かう瀕死の康夫少年。謎の青年が告げた「正しい歴史では日本は無条件降伏」は受け入れ難い“真実”だった…。実際に玉音放送を阻止するクーデターがあったことを思うと、まかり間違えば歩んでいたかもしれない行き先を示すものだと、背筋が寒くなる。「悲惨でない歴史かあるか?問題はその悲惨さから人間が何をかち得るかということだ。」後半のショートショート「ある生き物の記録」面白いんだけど、1つの話に入り込むタイプの私には、36編はものすごく疲れました😅

  • なつくさ さん

    初読みの作家さん。100分de名著で話題ということで、平積みになってるのを発見。『地には平和を』1945年8月15日。ポツダム宣言受諾。しかし、少年は、銃を抱え抗戦していた。もう1つの歴史。あり得た歴史。『日本売ります』我々は本当にこの星にいるのか、疑ってしまう。もしかして、知らず知らず売られているのかも。『ある生き物の記録』ショートショート集。ひとつひとつの描写が上手で、1編で長編を読んだ感覚。だからか、疲れて、不思議と寝落ち。『伝説』『故障』『超能力者』など、お気に入り多数。他の本も読んでみたいです。

  • テツ さん

    表題作『地には平和を』を読みたくて購入。1945年に終戦を迎えなかった日本と、その日本に生きる少年兵を、そして「本当」の歴史なら君はどんな未来を生きたのかを描く小松左京の実質的なデビュー作。これがほぼ60年前に素人が創り上げた物語なんだということに驚愕する。今でも全く色褪せないテーマとストーリー。絶望的な歴史のIFを提示することで今日の平和について無理強いせずに考えさせる力。物語の面白さと力を実感できました。小松左京は久々に読みましたが良いな。掲載されている他作品も全てが素晴らしい。

  • hide さん

    昭和20年8月15日に終戦しなかったもう一つの世界。「日本はあの敗戦の中で何もつかまなかった。中途半端な妥協より徹底的な犠牲から何かをつかむべきではなかったか」時代を改変させてまでも著者が訴えたかったことは何なのか?地には平和を。では、天には何を願う。

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人物・団体紹介

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小松左京

1931年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒。62年、投稿短篇「易仙逃里記」が〈SFマガジン〉に掲載されてデビュー。たちまち同誌の常連執筆者となる。70年、大阪万博に委員として参加。同年、国際SFシンポジウムの実行委員長も務める。73年、『日本沈没』がベストセラーとなり、同作で翌年の第27回日本推理作

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