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禍いの大衆文化 天災・疫病・怪異

小松和彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044005641
ISBN 10 : 4044005648
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan

Content Description

「禍い」に襲われた人々は、様々な文学・絵画・芸能・信仰を生み出してきた。その多くは娯楽の側面も持ち、世相を反映しながら、時代や地域に根付いていく。過去・現在の民衆の心性を解き明かす、研究プロジェクトの第2弾!

目次 : 序 疫病と天災をめぐる大衆文化論の試み/ 第1章 疫病と怪異・妖怪―幕末江戸を中心に/ 第2章 疫病を遊ぶ―疱瘡神祭りと玩具/ 第3章 鯰絵と江戸の大衆文化/ 第4章 幕末コレラの恐怖と妄想/ 研究ノート 火事・戯文・人名―『仮名手本忠臣蔵』のパロディをめぐって/ 第5章 風の神送ろッ―説話を紡ぎ出すもう一つの世界/ 第6章 大蛇と法螺貝と天変地異/ 第7章 岡本綺堂と疫病―病歴と作品/ 第8章 近代、サイの目、疫病経験―明治期の衛生双六にみる日常と伝染病/ 第9章 変貌する災害モニュメント―災害をめぐる記憶の動態

【著者紹介】
小松和彦 : 1947年生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、民俗学。2013年紫綬褒章受章、2016年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • bapaksejahtera

    大学共同利用機関の一つ日文研の活動の一環としての「日本大衆文化史」に続く成果。「大衆」とは庶民、常民等と同様、いわば群れとして「人々」を捉える謂。本著は江戸後期以降、災害や疫病等生活に影響を与えてきた事柄に、大衆が如何に反応したかを探り、以て我らが文化を明らかにしようとする。特に本書の対象とする江戸後期以降、生産力の向上により大衆が識字能力を得、文字による情報伝達が飛躍的に活発となる。民俗事象が荒唐無稽乍ら、より強力に拡散する。9人の専門家が其々執筆する。テーマの一貫性は認めるが、叙述には稍不統一を感じた

  • K.H.

    江戸時代を中心に、疫病(時勢を反映してかこれがいちばん多い)やその他の禍いに大衆がどう反応したのかをめぐる論集。疱瘡を遊ぶ子供たちや、大地震後に鯰絵でひと儲けした仮名垣魯文、大火をパロディにする落書など、浮かび上がってくるのは、江戸の民衆のたくましいバイタリティだ。例のアマビエが瓦版を売る方便だったというのも面白い。もっともその裏には風の神送りなど、ブラックな部分も垣間見える。論集なのでひとつひとつのテーマの掘り下げはそれほどではないが、それぞれのテーマをもっと知りたくなった。

  • 大臣ぐサン

    妖怪学の世界にも流行というものがあって、目下彼岸もコロナ禍の真っ最中だ。アマビエばかりが大きな面をしているが、過去の疫病においても蔓延させる側に回ったり、鎮める側に回ったり、妖怪は様々な形で疫病と関わってきたのだ。敢えて言おう、アマビエは姿を絵にかけとは言ったが疫病を封じるとは言っていないし、肝心のコロナを予言していないし、そもそもアマビエの言い伝えなどというものは見つかっていない。「疫病を防ぐ御利益があると言い伝えられている」などという文句を見ても黙って眉を顰めるしかできないのが歯がゆいよ。ほんと。

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