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名もなき花たちと 戦争混血孤児の家「エリザベス・サンダース・ホーム」

小手鞠るい

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562056682
ISBN 10 : 4562056681
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan

Content Description

「この、罪もない、とうとい命を、救わなくてはならない」。路上に、広場に、あるときはダンスホールの片すみに―。戦後、アメリカ兵と日本人女性のあいだに生まれ、日本のあちこちに置き捨てられた混血児たち。そんな子どもたちを引き取り、大切に育てた澤田美喜と、エリザベス・サンダース・ホームの愛の軌跡。

目次 : 第1章 ママちゃまと六人の子どもたち/ 第2章 あなたの敵を愛しなさい/ 第3章 ふろしき包みの重み/ 第4章 祈りをもってまいた種/ 第5章 自由にのびのびと育つ/ 第6章 七つの海をこえて/ 第7章 サントス丸の出航

【著者紹介】
小手鞠るい : 1956年、岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。1981年、第7回サンリオ「詩とメルヘン賞」を受賞。1993年、第12回「海燕」新人文学賞を受賞。2005年、『欲しいのは、あなただけ』(新潮社)で第12回島清恋愛文学賞を受賞。2009年、原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。2019年、『ある晴れた夏の朝』(偕成社)で一般社団法人「日本子どもの本研究会」第3回作品賞を受賞。一般文芸書、児童書など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アコ

    神奈川・大磯は個人的に縁がある土地なので、エリザベスサンダースホームの存在や創設者の澤田美喜のことは少し知っていたが(三菱財閥・岩崎弥太郎の孫娘なことも)1冊読んでみたくなってまずこちらを。児童書なので深堀りはなく、すでに知っていることだけだったけど、まったく知らないかたにはオススメ。教科書に載らずとも信念と情熱を持って社会を変えようとした偉大な日本人はたくさんいるし、遅まきながら少しずつ学んでいきたいなと最近思う。

  • モモ

    児童書。戦後、戦争混血孤児の母となった澤田美喜さんの人生。人々の好奇の目、悪意の目から孤児を守るためホームだけではなく小学校をつくり、将来に働く場としてブラジルに農場までつくるパワフルさに驚いた。疎開の場がなかった体が不自由な子どもたちを受け入れた長野県の上山田ホテルのことなど、小手鞠さんは今まで知らなかったことを教えてくれる。これからも小手鞠さんの本を読んでいきたい。

  • どら母 学校図書館を考える

    素晴らしいお仕事をされた方。そして、よくこんなわかりやすい文章で、書いてくださったと作者に感謝。 中学生の頃、混血の転校生が来た時、母から差別的発言を聞いた。なぜか、これは他の人に言ってはいけないことと思った。でも、私の世代の生まれ年には、占領軍はいなかったはずだが。でも、各地に基地はあったから、そこの人が父親だったのか。もう、名前も忘れたけれど、この本を読んで思い出した。

  • 定年(還暦)の雨巫女。

    《私-図書館》岩崎財閥の岩崎弥太郎さんの孫だったんですね澤田美喜さん。知りませんでした。 混血孤児の方々には、大事なお母さんですもんね。

  • ふう

    大きな文字と読みやすい文体で書かれていますが、内容はずしりと重く、高学年向きかもしれません。戦後、アメリカ兵やアメリカ人労働者と日本人の間に生まれた孤児に対する差別が横行するなか、捨てられた子どもたちを守り愛を注いだ澤田美喜さんのノンフィクション。虐待死のニュースが取り沙汰されるいま、血のつながりだけでない「家族」の愛に焦点を置いているのが印象的でした。

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