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別れのあと 新潮文庫

小手鞠るい

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101309767
ISBN 10 : 4101309760
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2011
Japan

Content Description

嫉妬に身を焼く夫のあやつり人形として生きた私。愛にも似て濃密な情欲と束縛に従う日々、それは静かに育っていた(「別れのあと」)。男は亡き妻への、女は亡き子への追憶を胸に隠し欲望に身を委ねる(「静かな湖畔の森の影」)。失意のピアノ教師の心を乱す盲目の少年が奏でる音色(「はなむけの言葉」)ほか、愛のために血を流し、なお愛を信じ続ける人々の運命を描く短篇恋愛小説集。

【著者紹介】
小手鞠るい : 岡山県生れ。同志社大学法学部卒業。1981(昭和56)年「詩とメルヘン」賞、’93(平成5)年「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、’09年絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。アメリカ、ニューヨーク州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ミカママ

    休日(有休消化)の朝、さらさらと読める優しい短編集を求めて、手に取った作品。作家さんご自身の経験がいろいろなところでベースになっているんだろうなって考えて、わたし自身のそれに重ね合わせてみたり。人って別れがあるから次の出逢いもあるんだし❗️と前向きに思わせてくれるところがさすがだった。

  • おしゃべりメガネ

    初読みの作家さんでした。多分、雑誌か何かで特集され、手に取った作品だったと思います。タイトルにもあるとおり「別れ」にまつわる女性を、様々な視点で書いています。小池真理子さんほど美学ではなく、江國さんほど流学でもなく、唯川さんほど深くもなく、女性作家さんらしく読みやすい文体でした。当たり前ですが、女性が読むとたくさん共感できたり、またある意味で共感できなかったりする作品なんでしょうね。女流作家さん入門編的な感じでは、ベストな作家さんかなと思います。でも、この作品だけでは判断できないかなとも思いました。

  • ベイマックス

    内容的にはドロ沼恋愛だけれど、短編ってところと語り口が軽やかなので重苦しくはない。それと、過去を振り返っているからかな。恋愛って人間関係の中でも特に濃厚になるので、沢山経験した方がいいのか、比較してしまわないように少ない方がいいのか。略奪婚にいたらない不倫は時間の無駄なのか。語り口が軽いだけに、読みながら色々なよこしまな思いを抱きつつの読書でした。

  • アクビちゃん@新潮部😻

    【図書館】久しぶりに恋愛小説を読んだら、夢に元彼がでてきた〰 って、幽霊じゃないけど(-_-;) 6つの短編集で良かったのは「しずかな湖畔の森の影」「婚約指輪」解説で、関口尚さんが、「恋が終わったあとの秘していた思いを打ち明けたくなるような本。奥底に沈めていた記憶を、こちらからも語りたくなる物語」と書かれていたけど確かに!!私の奥底の記憶が出てきたし、私の恋愛遍歴を誰かに話したくなります( ꈍᴗꈍ)

  • 優希

    愛のために身を浸し、愛を信じていても別れはあるものですね。かなり濃い恋愛が想像できるのですが、別れの物語だからか比較的あっさりとした印象でした。

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