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徳川海上権力論 講談社選書メチエ

小川雄

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065371411
ISBN 10 : 4065371414
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
小川雄 ,  

Content Description

徳川将軍家において、軍船は重要な位置をしめていた。それは、戦国時代には村レベルの小勢力だった彼らをして「将軍」という最強の盟主たらしめたのが、騎馬軍団でも鉄砲隊でもなく、「水軍」だったからだ。海上軍事がもたらした徳川氏の成長の軌跡と中世的な列島の権力構造が近世のそれへと大転換する過程を、世界史的視点も交えてダイナミックかつ詳細に描き出す、唯一無二の戦国史研究!

目次 : 序章 徳川権力にとって海上軍事とは何か/ 第1章 戦国大名・徳川氏と東海地域の水軍/ 第2章 徳川氏による水軍編成の本格化/ 第3章 豊臣政権の下で変容する徳川氏権力と水軍/ 第4章 水軍が支えた徳川権力の全国政権化/ 第5章 徳川家康の対ヨーロッパ貿易―「扇の要」向井政綱・忠勝父子/ 第6章 西国統治と「鎖国」―拡張する海上軍事体制/ 第7章 「水都」にして「軍都」=江戸/ 終章 東西ユーラシアの海上軍事と徳川権力

【著者紹介】
小川雄 : 1979年、神奈川県に生まれる。日本大学大学院文学研究科日本史専攻博士後期課程満期退学。現在、日本大学文理学部准教授。博士(文学)。専門は日本中近世移行期史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    家康が主人公の小説やドラマで陸戦は出るが、水軍を取り上げた例は知らない。しかし江戸幕府が日本の中央政権として初めて水軍を編成したのは、三河の一大名時代から徳川氏が浜名湖や駿河湾支配に苦心したからこそだった。関ケ原合戦前には九鬼水軍に伊勢志摩を攻略させ、大坂の陣でも水上戦や河口部制圧にあたるなど水陸一体作戦を有効に活用していた。しかし初期に活躍した幕府水軍も2百年の太平の世では将軍の船遊びに使われる程度で、黒船来航時には対抗できないほど弱体化してしまった。この苦い経験が、明治の富国強兵の原動力かもしれない。

  • MUNEKAZ

    徳川水軍を真正面から扱った一冊。向井氏、小浜氏といった志摩海賊衆にルーツを持つ武田水軍を吸収し、西のような自立性の強い水軍ではなく、大名家と強く結びついた独自の水軍衆を築き上げた。小牧・長久手や関ヶ原での伊勢湾攻防戦、大坂の陣での活躍など、陸の合戦の裏に隠れた海の戦いも面白い。ただ太平の世が続くと、船手頭も水軍衆の家職ではなく、幕臣が就く出世の一階梯となっていく。水モノは維持管理のコストが膨大なだけに、武威ではなく仁政に力点が移れば、その陳腐化も宜なるかなというところ。

  • かんがく

    ちょっと流石に専門的な内容過ぎて飛ばし読み。

  • アメヲトコ

    2024年9月刊。戦国大名期から江戸幕府期までの徳川家の水軍の歴史をまとめた一冊。小牧・長久手や関ヶ原、大坂の陣などの著名な戦を水軍の側から読み解くところなどとくに面白いです。甲斐武田氏にはあまり水軍の印象がありませんでしたが、幕府船手の向井氏や小浜氏は元武田水軍だったのね。また伊勢神宮のイメージの強い山田奉行の水軍面での役割についての指摘も目から鱗で、これまで自分がいかに陸の視点に囚われていたかに気づかされます。欲を言えば情報量かなり豊富な一冊なので、きちんと出典を表記して欲しかったところ。

  • takao

    徳川幕府や諸大名は江戸時代も水軍の編成を維持していた。

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