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ISBN 10 : 4801007139
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尊厳を踏みにじられた他者をケアして連帯する一方、感情の激発や煽動が危惧されもする昨今、「共感」は時代を理解するキーワードとなった。しかし、この感性は現代に始まったのではなく、一八世紀の「感受性」文化にその萌芽を宿していた―ロマン主義文学、道徳哲学、ジェンダーをめぐる言説を通して、「共感」の可能性から、その矛盾と限界までを探る!
目次 : 序論 二一世紀から感受性文化と感情史を辿る/ 第1部 感情史と現代(他者への共感―惑星的見地から感受性文学を考える/ 怒りは道徳的に正しいか?―ヌスバウムと感情の現代哲学/ 歴史学と文学のはざま?―感受性文学を手がかりに感情史を考える)/ 第2部 感受性の思想と文化(市民社会と宗教―ヒュームの『自然宗教をめぐる対話』/ ヒュームの共感論・再訪―共感とは受動的で主観的な感情伝染か/ ポウプ、コラルドー、そしてルソー―『新エロイーズ』における感受性の諸相/ 愛情の偽装―『娘たちへの父親の遺産』とウルストンクラフ卜/ 感受性の居場所―オースティンの初期作品から『分別と多感』へ)/ 第3部 感受性の誤認と帝国(恐怖の感染、恐怖の消費―超常現象と公共圏形成/ 感受性の洗練と誤認―エッジワースとオースティンの描く「共感」の帝国/ 「共感」の矛盾と限界―『ジェイン・エア』における感情の問題)
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