王道の樹

小前亮

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396633080
ISBN 10 : 4396633084
フォーマット
出版社
発行年月
2008年10月
日本
追加情報
:
20cm,408p

内容詳細

戦乱が続く4世紀。五胡十六国時代の中国を舞台に、異民族が平等に集う理想の国家建設を目指した、青年の大志と挫折を綴る壮大な歴史巨編。歴史に埋もれていた不世出の名君、前秦の皇帝・苻堅を描く。

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五胡十六国時代の前秦の皇帝・苻堅を描く、...

投稿日:2011/12/21 (水)

五胡十六国時代の前秦の皇帝・苻堅を描く、、、なかなかマニアックな舞台設定。中国統一目前まで到達しながら果たせなかったがために、日本人にはほとんど知られていないが、これもまた面白い一時代史です。作者の小前亮はほんとにマニアックな時代が好きだなぁ。

たしか さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鐵太郎 さん

    「敵がいなくなれば ・・・ 中国を統一して、すべての民族をひとつの国にまとめれば、戦をなくし、人々を幸せにすることができるのでしょうか」と考えた前秦の皇帝苻堅の物語。善意の理想主義者は、どう考え、どう統治し、どう民衆に評価されたのか。 ──歴史小説がある意味で、あの時代がもしこうであったのなら今と比較してどうなんだろう、という思いの反映だとするのなら、この本はそのメッセージ性が大きく現れていますね。願わくば、この作者の歴史小説が、もっと教条的な画一的哲学の押しつけにはならないように。

  • CCC さん

    古代中華で民族差別のない世を目指した皇帝苻堅とその理想を補佐した能臣王猛の物語。その理想は時代を先取りしすぎていたが、中華の大部分を制する惜しい段階までは進んでいる。ただちょっと退却のフリに失敗したため戦で大敗。王猛死後に緩んでいたタガが外れ、すべてが瓦解する。面白いという意味で苻堅は一番好きな皇帝かもしれない。この時代で逆差別の話になるのとかほんとにらしい。一周回って民族意識が強すぎるという話は古代皇帝には難しすぎた。惜しいのは晩年の薄さ。晩年はなかなか汚かったはず。そこも含めて好きだったのに。

  • takehiro さん

    五胡十六国時代のことはほとんど知らなかったけど、すごい人達がいたんだなあ。中国の歴史では、自分の知らない名君名将がまだまだたくさんいるんだろうなあ。

  • Zhao さん

    理想と挫折。 淝水の戦いをクライマックスに五胡十六国時代をダイナミックに描いた力作。面白かった。 胡と蔑まれた牧畜狩猟民の群雄たちが丁寧に描かれていて、ホントにかの大陸の国は物語のネタに事欠かないもんだなぁ…と感心してしまうな。

  • バリバリブーン さん

    五胡十六国時代は、わかりにくいという印象で敬遠していましたが、本書を読んで認識を改めました。 この時代はすごくおもしろい。 理想を追求すれば、皆がついてきてくれると信じて裏切られた符堅。 また一人好きな人物が増えました。 民族融和。成し遂げて欲しかった。

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人物・団体紹介

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小前亮

1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー

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