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ISBN 10 : 4062194848
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すべては祖国を救うために、のはずだった。
レダ・ハセイン、53歳。アルジェリア生まれの三重スパイである。レダの大まかな略歴は以下だが、この男の半生を密着取材、本物のスパイがいかに生まれ、いかに捨てられていったかを記録したノンフィクション。
一九九〇年代、アルジェリア、フランス、英国の諜報機関でスパイとして活動する。
五年間にわたってフィンズベリー・パーク・モスク(北ロンドン中央モスク)でイスラム過激派指導者のアブ・ハムザとアブ・カタダの行動を秘密裏に調査したことである。
それ以前、アルジェで新聞記者をしていた。九二年からのアルジェリア内戦でイスラム武装集団は、政治家とジャーナリストの命を狙ったテロを実行した。ハセインによると、自身も殺害の脅しを受けた。友人のジャーナリストの多くが殺害された。
パリでアルジェリア人向けの週間紙を発行しようと計画していた九三年、アルジェリアの武装イスラム集団(GIA)の支持者に襲撃されて以降、継続してGIAより脅しを受ける。
アルジェリア諜報機関の協力者として九四年にロンドンに渡り、その後、フランス、英国の諜報機関でスパイとして活動した。その間、イスラム過激派の信頼を得るため、イスラム主義を宣伝する新聞を発行した。
二〇〇〇年四月、スパイ活動がばれ、ロンドンのモスクでイスラム過激派に襲われた。その後、過激派から殺害の脅しを受けたが、英国治安機関は十分に保護しなかった。
〇一年にカナダ・テレビ局のインタビューを受けたアブ・ハムザはハセインについて、「イスラム教徒をスパイした人間は誰であろうと、(殺害の)正当な対象になる」と発言した。
おぐら・たかやす 1964年、滋賀県生まれ。関西学院大学社会学部卒業、1988年、毎日新聞入社。福井支局、阪神支局、大阪本社社会部、東京本社外信部、カイロ支局長、ニューヨーク支局長を経て、2010年に外信部副部長。2011年、『柔の恩人―「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』で、小学館ノンフィクション大賞・ミズノスポーツライター賞を受賞。現在毎日新聞欧州総局長
【著者紹介】
小倉孝保 : 1964年、滋賀県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。1988年、毎日新聞入社。カイロ支局長、ニューヨーク支局長などを経て、2012年からロンドン特派員となり、2014年、英国外国特派員協会賞受賞。2012年、『柔の恩人「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』で小学館ノンフィクション大賞、2013年、ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。現在、毎日新聞欧州総局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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hatman
読了日:2021/11/06
色々甚平
読了日:2019/03/31
co1024
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Verte
読了日:2015/10/16
キミ兄
読了日:2015/09/16
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