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ナチスもう一つの大罪 「安楽死」とドイツ精神医学

小俣和一郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784409510377
ISBN 10 : 4409510371
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1995
Japan

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Book Meter Reviews

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  • 臓物ちゃん

    クナウアー家に生まれたその幼児は、とうとう名前をつけられる事はなかった。1938年暮、生後まもないながら重度の障害を持ったその子が父親の嘆願によって安楽死させられたのが発火点だった。一度前例が出来てしまえば、暴走する「正常」はもう止められない。やがて精神障害者など「生きるに値しない命」を効率よく安楽死させるためにガス室が発明され、かくして人類史上最悪の虐殺が野火のように欧州をなめつくす。ホロコーストのプロトタイプとなった、ナチスによる安楽死政策「T4作戦」の全貌を明らかにした恐るべき一冊。

  • 踊ウタマロ(コアラ擁護情報局長)

    現在の情報化された社会で、同様の悲劇が起こるとは考えづらい、が、社会に蔓延する空気自体は「戦争」を差し引いたとしても大差ないのでは。かたちを変え我々に「差別」の現実が突きつけられると思った。優生思想(社会的ダーウィニズム)が否定されても、その考えに共鳴する人はいなくならないのだろう。だからこそ、小さな差別にも気がついて、社会が正してしかなくちゃ。優劣も差別も、我々自身が作り出しているということ。https://twitter.com/utamaro_/status/758470123166375936 

  • ナチスドイツのT4作戦の内容とその関係者について。優秀で健康な国家にとって不必要なものを切り捨てるようなプロパガンダが平然と実行されてしまう状況がこわい。

  • 石山零治

    『夜と霧』や『自由からの逃走』などで描かれた歴史について、ドイツ精神科医の行為を知りたい人は読んでみていいと思う。ただ、この1冊で全て分かる!というものではなく、同著者の『精神病院の起源』『精神医学の近代史』なども合わせて読むのがいいな

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