万華鏡 角川ソフィア文庫

寺田寅彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044006877
ISBN 10 : 4044006873
フォーマット
出版社
発行年月
2022年01月
日本
追加情報
:
220p;15

内容詳細

「空いた電車に乗るために採るべき方法はきわめて平凡で簡単である。それは空いた電車の来るまで、気永く待つという方法である」(「電車の混雑について」)。科学に興味をもつ一般読者向けに編まれた、『柿の種』と双璧をなす代表作。人間が発明し、創作した物のなかで「化物」は最も優れた傑作とする「化物の進化」をはじめ、「物理学と感覚」「科学上の骨董趣味と温故知新」「怪異考」ほか全13篇を収録。

目次 : 自序/ 自然現象の予報/ 科学者と芸術家/ 方則について/ 時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ/ 物理学と感覚/ 物理学実験の教授について/ 科学上の骨董趣味と温故知新/ 言語と道具/ 相対性原理側面観/ 電車の混雑について/ 怪異考/ 化物の進化/ 比較言語学における統計的研究法の可能性について

【著者紹介】
寺田寅彦 : 1878〜1935年。東京生まれ、高知県で育つ。東京帝国大学物理学科卒業。理学博士。東京帝国大学教授、帝国学士院会員などを歴任。東京帝国大学地震研究所、理化学研究所の研究員としても活躍。物理学者、随筆家、俳人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ワッピー さん

    寺田寅彦が自分の専門外の分野を考察する小文を集めたエッセイ集。孕みのジャン(海上の怪音)・ギバ(馬の頓死)を考察した「怪異考」、神話学や化物教育ヘの言及、鎌鼬・鸚鵡石、毛の降る現象や狸の腹鼓、河童に言及しながら科学万能主義に陥る愚を説く「化物の進化」が目的。その他、自然現象の予報、科学と芸術の考察、物理や実験手法の教え方、過去の学説の重要性、言語学考察、相対性理論考察と並んで「電車の混雑について」という一文が妙に可笑しい。科学的思考の重要さと、それでも解明できないことはあるという謙虚さのバランスの良さ。⇒

  • yumani さん

    遂に!角川ソフィア文庫『万華鏡』を手に入れた。鐵塔書院と寅彦から一連の随筆を青空文庫で辿ることになった。Kindleの長所は読みながら言葉の意味を調べられること。紙の本が先だったならおそらく読了は不可能だったと思う。それでも青空文庫にない「解説」を読みたかった。帯に全卓樹氏が「ルネサンス的万能精神の自由で清々しい息吹」と記す。寅彦のような稀有な存在が現れたのは明治日本からの再興にかけた時代、漱石と湯川秀樹との間隙。自由な科学者は職務専念義務違反と問題視されたこともあったという。他の随筆も読んでみたい。

  • toshiki さん

    科学者であり作家でもある寺田寅彦の随筆を本屋でみかけて衝動買いした。電車の混雑や外国語などを数学的な考え方で解明しようとすることが興味深く面白かった。複雑な数式はとっつきにくいが、ものの考え方はよく理解できた

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人物・団体紹介

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寺田寅彦

物理学者、随筆家。1878年東京生まれ、高知育ち。筆名吉村冬彦。第五高等学校(現熊本大学)で田丸卓郎と夏目漱石に学ぶ。東京帝国大学物理学科卒業後、「尺八の音響学的研究」で理学博士号を取得。1909年に東大助教授となり、ドイツ留学後、欧米を歴訪。1916年、東大教授。理化学研究所・航空研究所・東大地震

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