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ピタゴラスと豆 角川ソフィア文庫

寺田寅彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044005887
ISBN 10 : 4044005885
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

晩年の昭和8〜10年までに発表した科学の新知識を提供する作品を収録。

「結局自分に入用なものは、品物でも知識でも、自分で骨折って掘出すよりほかに途はない」(「錯覚数題」)。科学と文学をあざやかに融合させた寺田寅彦。随筆の名手が、晩年の昭和8年から10年までに発表した科学の新知識を提供する作品を収録する。表題作をはじめ、「錯覚数題」「夢判断」「三斜晶系」「震災日記より」「猫の穴掘り」「鷹を貰い損なった話」「鳶と油揚」等23篇。解説・角川源義、鎌田浩毅

もくじ
蒸発皿
記録狂時代
言葉の不思議
錯覚数題
KからQまで
初冬の日記から
猫の穴掘り
変った話
マーカス・ショーとレビュー式教育
庭の追憶
ピタゴラスと豆
山中常盤双紙
鷹を貰い損なった話
喫煙四十年
鳶と油揚
夢判断
鴉と唱歌
自由画稿
随筆難
糸車
震災日記より
三斜晶系
埋もれた漱石伝記資料

解説・角川源義、鎌田浩毅

【著者紹介】
寺田寅彦 : 1878〜1935年。東京生まれ、高知県で育つ。東京帝国大学物理学科卒業。理学博士。東京帝国大学教授、帝国学士院会員などを歴任。東京帝国大学地震研究所、理化学研究所の研究員としても活躍。物理学者、随筆家、俳人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ロデタ

    図書館本。晩年に書いたものが収録してある。震災日記に関東大震災にあった時の様子が書かれているが、自分のいる建物が大丈夫だと見極めると、学者らしく揺れの様子を観察している。文章から受ける印象が妙に冷静なので奇異に感じる。本の内容とは関係ないが「天災は忘れた頃にやってくる」は寺田寅彦による言葉だということをつい最近知った。

  • 黒猫

    【図書館本】 初・寺田寅彦。夏目漱石門下の1人である物理学者が晩年に発表した作品の随筆集。 専門的な物理な話ばかりではない。 日常生活からの着眼点が面白くて、表題からとてもかけ離れた話題にさらりと変えるのに違和感を抱かせない文章力が凄い。 他の作品も読んでみたいと思った1冊。

  • mft

    名前だけ知っていて読んだことがなかったので題名が面白そうな一冊を手に取ってみたら、最晩年の随筆集だった。確かに読ませる文章なのだが、内容はとりとめない、という印象(『自由画稿』のはしがきが内容のまとめのよう)。「哲学者列伝」はそのうち読みたい

  • surucucu

    関東大震災の1週間前から始まる「震災日記より」はこれだけでも読む価値があるのではないだろうか。 角川源義、鎌田浩毅2名の解説が合わせて23頁ありこれもなかなか面白い。その解説にあるように寺田寅彦の科学教育への思いが滲み出た作品が多く、今読んでも「おっしゃる通り」と呟いてしまう。

  • オサム

    知性というのは、こういうことだな。なるほど漱石が可愛がるはずだ。

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