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ISBN 10 : 481400317X
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人新世=人類が環境を支配する時代が、我々に突きつける地球の限界。新たなメタファーとアジアの自然観から地球と人類の関係を見つめ直す。
目次 : 人新世(アンソロポシーン)をどう考えるか―環境をめぐる超長期的時間概念の出現とグローバルな地球システム科学ネットワークの展開/ 第1部 人新世(アンソロポシーン)による地球と地域の塑型―レジーム/ガバナンス(人新世における複数発展径路―モンスーン・アジアの資源と生存基盤をめぐって/ デジタル・コントロールと地球のエコシステム―東アジア発・人新世的ガバナンスは可能か/ 人新世と物質的解釈学―タイ大洪水に組み込まれた政治)/ 第2部 人新世における感性/経験(炭焼きの森―エコロジー、美学、人新世/ まずは火山を愛すること―日本における地質学的親近感の形成/ 「地」性の復権―日本における自然農法の哲学と実践)/ 第3部 歴史言説としての人新世(炭素の森と紛争の河―南アジアの歴史叙述から見た人新世/ 人新世と「フォース(力)」―歴史における自然、人為、「なる」の原理とその相克)/ 第4部 知識システムへの問いとしての人新世(科学のグローバル・ヒストリーから見る人新世/ 知の共通基盤に向かって―「人新世カリキュラム」という実験)
【著者紹介】
寺田匡宏編 : 総合地球環境学研究所客員准教授。人文地球環境学、歴史学。歴史という人間中心の概念が非‐人間を扱う環境とどう関係するかを研究。国立歴史民俗博物館COE研究員、国立民族学博物館外来研究員、マックスプランク科学史研究所客員研究員を歴任。マックスプランク科学史研究所共同研究「人新世における/の知」メンバー
ダニエル・ナイルズ : 総合地球環境学研究所准教授。人間と環境に関する地理学を研究。異なった環境の知識が農業実践、物質文化、土地にどのように埋め込まれ、どのように転移するかを研究。とりわけ、農業遺産に着目し、長年の歴史的知識が人新世の現代的諸課題にどう適応しうるかに関心を持つ。マックスプランク科学史研究所客員研究員(2016、2017年)、カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員(2012、2018年)、タイ農業省・国際連合食糧農業機関(FAO)世界農業遺産コンサルタント(2018年)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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