基本情報
内容詳細
一九六五年発表の本書は、今でこそ珍しくなくなったジャンルの超越をいとも自然に行った先駆的詩論でもある。“戦後七人の詩人”として挙げたのは谷川俊太郎、岩田宏、黒田喜夫、吉岡実に加え、西東三鬼、塚本邦雄、星野哲郎。権威によらない闊達で透徹した批評眼は田村隆一、青島幸男、長谷川龍生、ケストナーら数多の詩と遊び、魅力は尽きない。不世出の表現者の天才性が遺憾なく発揮された、名著。
目次 : 第1章 戦後詩における行為(代理人/ 書を捨てるための時代考察/ われわれはもっと「話しかける」べきではないか/ 実証不能の荒野へ/ 自分自身の失踪)/ 第2章 戦後詩の主題としての幻滅(「荒地」の功罪/ 私は地理が好きだった/ おはようの思想化)/ 第3章 詩壇における帰巣集団の構造(読みたいの、読まれたいの/ 今夜限り世界が―?/ 詩人の公生活)/ 第4章 飢えて死ぬ子と詩を書く親と(人生処方詩集/ 難解詩の知的効用)/ 第5章 書斎でクジラを釣るための考察(戦後詩の代表作/ 西東三鬼、塚本邦雄/ 星野哲郎/ 谷川俊太郎、岩田宏/ 黒田喜夫、吉岡実)
【著者紹介】
寺山修司 : 1935・12・10〜1983・5・4。劇作家、詩人、演出家。青森県生まれ。早稲田大学在学中に「チエホフ祭」で短歌研究新人賞を受賞。短歌、俳句、詩、作詞、エッセイ、競馬評論などで活躍する傍ら、演劇実験室「天井桟敷」を主宰し、国内外で高い評価を得、さらに映画監督としても活躍するも、昭和58年、病に斃れる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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しゅん さん
読了日:2023/06/29
yamahiko さん
読了日:2016/05/04
oz さん
読了日:2016/08/09
A.T さん
読了日:2013/11/24
アメヲトコ さん
読了日:2016/03/15
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