Books

世界はきみが思うより

Haruna Terachi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569860152
ISBN 10 : 456986015X
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
November/2025
Japan

Content Description

ある出来事から他人が作った料理を受け付けなくなった、高校生の冬真。転校生の時枝君と知り合ったことで、少しずつ変化が訪れ――。

【著者紹介】
寺地はるな : 1977年、佐賀県生まれ。2014年、『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2020年、令和2年度咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。2021年、『水を縫う』で第9回河合隼雄物語賞を受賞。2024年、『ほたるいしマジカルランド』で第12回大阪ほんま本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • いつでも母さん

    例えば高校生の頃の私が冬真だったとして、それでも私はきっと冬真のようには生きられない。繊細で思慮深く自分の言葉で心を伝えることが出来る冬真が素敵だ。一日にして冬真は成らずだったろうが、ともあれ大人だ。『月のぶどう』から始まった私の寺地作品。最近はあれ?って思う事もあったが(当方比)本作はどストレートに響いた。連作短編6話、程よく繋がって読ませるのが絶妙な感じで心地よかった。冬真の父や時枝の両親には多々イラッとしたけれど、タイトルに続く言葉はそれぞれが持っているのだ。私はなに?

  • pohcho

    高校生の冬真は、同級生の時枝くんに「難病を抱えた美少女」の妹がいるという噂をきき、家まで行ったことがきっかけで彼と仲良くなる。時枝くんが撮られたある写真をきっかけにクラスでちょっとした事件が起こるのだが、その時のクラスのみんなの反応がいかにも今時。そう、今時の「やさしさ」はべつにやさしくないんだよね。若者も娘さんも、登場人物が皆いろんなものを抱えながら、それぞれに精一杯生きる姿が愛おしく、母親世代の子を思う気持ちにはグッときた。「世界はきみが思うより悪くない」そう言ってあげられるような世界であってほしい。

  • さぜん

    少しばかり生きづらさを抱えている人達。世界はあんまり信用できないと感じている人達。そんな彼等が偶然の出会いから大切な人を得て一歩を踏み出そうとする。母と暮らす冬真は、両親から離れ叔母と難病の妹と暮らす時枝君と友情から愛情へと関係を深めていく。何が好きで何が苦手でそれを相手に伝える事の難しさを、寺地さんは軽々と日常の暮らしの中に落とし込み物語を紡いでいく。途中痛々しく感じる場面もあるのだが、読後はポジティブさと強さを感じる。愛の形は様々と改めて認識することができた。

  • よんよん

    いろいろ思うところはあるけど、それぞれの想いに正直に生きていけるのは、幸せなことだなぁと思った。親子の愛、恋人との愛、それにも色んなカタチがあって、世間が認めるとか認めないとかもそれぞれの感じ方次第。世界はきみが思うより、悪くない。そう思えたら、ほんと楽に生きられるはず。美味しい料理のお話とともに、じんわりしみる(しゅみる)お話でした。

  • yuni

    知らず知らずのうちに私たちは「正しさ」や「当たり前」を刷り込まれています。そんな先入観に対して「ちょっと待って!」とやさしく声をかけてくれるのが寺地はるなさんです。「世界はきみやわたしが思っているより、悪くないかもしれないよ」という最後の一文を読み終えてそっと本を閉じた瞬間、心の温度が上がりました。生きづらさを抱えていたり、信頼を失ってしまった人たちを静かに元の軌道へと戻してくれる物語でした。「ほたるいしマジカルランド」の登場も寺地さんファンとしては大歓喜♡

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items