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タイムマシンに乗れないぼくたち 文春文庫

Haruna Terachi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167923310
ISBN 10 : 4167923319
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

商店街で働く南優香は、ほんの少し愉快に生きるためのライフハックを思いつく。今日から私、殺し屋になる―(「コードネームは保留」)。博物館の片隅で現実逃避に余念のないサラリーマンと小学生。つい悩みを吐露し合ってしまった二人の本当の願いは…(表題作)。読むほどに心が楽になる7つの物語。

【著者紹介】
寺地はるな : 1977年、佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。21年『水を縫う』で第9回河合隼雄物語賞受賞。23年『川のほとりに立つ者は』で第20回本屋大賞9位入賞。24年『ほたるいしマジカルランド』で第12回大阪ほんま本大賞受賞、『こまどりたちが歌うなら』で第37回山本周五郎賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たるき( ´ ▽ ` )ノ

    『コードネームは保留』と『灯台』がとても良かった。コードネームを考えるの楽しそう!私は何になって生きていったら楽しめるかな…とワクワクしながら読んだ。どのお話にもハッとさせられる何かがあり、それが面白かったり刺さったりして心に残る。

  • mayu

    職場、家庭、学校、小さな世界の中で周りから少し浮いている様な彼、彼女たち。その息が詰まる様な世界のリアルさに読んでいる私も息苦しくなり、最後はゆっくりと解放されていく。寺地さんの長編を色々読んできたので短編は新鮮だった。どの話にも共通して感じたのは周りが思っている、思われている事と本人が感じていることは決してイコールでは無いよなぁという事。そして周りの人が求めている人になんぞならなくても良いという事だった。私は周りに望まれた形になれなくて苦しくなる時がある。励まされた様な気持ちになる一冊だった。

  • けえこ

    文庫版での再読。 あとがき読んでから、表題作を読み返してみた。 子供の頃の世界、クラスの中、毎日が綱渡り、「みんな」は自分の周りの3人くらい? 窮屈だったなぁ。

  • よっち

    人知れず抱えている居心地の悪さや寂しさ。そんな感情に寄り添い、ふと心が軽くなる瞬間を鮮やかに掬い取る7つの連作短編集。人知れず殺し屋設定で生きている楽器店事務員、新しい街に馴染めず博物館に通う少年が出会ったスーツ姿の男性、偏見や思い込みでレッテルを貼られる人たち、夫が突然亡くなったことに動揺する妻、同棲を始めた高校時代の同級生カップルとの関係、町いちばんの変わり者・叔父のことなど、上手く馴染めない受け入れられないことに悩む人たちの葛藤と、そのありようを肯定してそっと寄り添ってくれるとても優しい物語でした。

  • 一華

    漠然とした日々のもやもやが少しだけ軽くなる七つの物語。第一話と最終話がよかった。処世術としての設定、そして、自分だけの自由な世界。『いいんだ、君は、そのままで…』

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