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文書行政の漢帝国 木簡・竹簡の時代

富谷至

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815806347
ISBN 10 : 4815806349
Format
Books
Release Date
March/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
冨谷至 ,  

Content Description

木簡・竹簡こそが最強の古代帝国を実現した。それらの特性から、書記官のあり方、書体・書法や書芸術の誕生、文書行政の実態を文書の伝達・人の動き・物の管理にわたり、明晰な論理と緻密な考証により蘇らせた労作。

【著者紹介】
冨谷至 : 1952年大阪府生まれ。京都大学文学部史学科東洋史専攻卒業、同大学院博士課程中退。京都大学人文科学研究所助手、大阪大学教養部講師、京都大学人文科学研究所助教授を経て、京都大学人文科学研究所教授。ケンブリッジ大学訪問研究員、ドイツミュンスター大学客員教授、中国西北大学客員教授を歴任。中国法制史、簡牘学。文学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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    2000年以上前の最先端情報通信技術であった木簡や竹簡を使っての行政のついて解説した本。「連絡を怠ったから処罰」とか各方面に連絡が行くなど役人に同情したくなると同時に、文書行政を機能させていた漢帝国と役人に敬意がわき上がってくる。

  • 剛田剛

    •文書行政が中央集権を可能にした。•漢帝国の文書行政はその後の王朝で再現されることはなかった。•文書によって中央の意志は地方の末端行政にまで伝達され、同時に文書によって地方の状況は中央に伝達された。このことは血流の比喩で捉えることができる。

  • ヴィクトリー

    内容が深過ぎて、素人が読むにはいささかマニアックな本だったかもしれない。が、漢帝国が極めて厳密な文書行政を行なっていたことには驚かされた。文書の伝達に要する日数が決っていて、それに遅れると原因を挙げなければならないのは、現在の日本のお役所よりも厳しいのではないかと思わされる。こう言った厳密な行政は漢帝国以降では行なわれていなかったようだ、と結びにある。あまりにも完全過ぎて実行が困難だったようだ(また、後漢に発明された蔡倫紙により、4世紀頃以降は簡牘による冊書が使用されなくなったことにも依ると言う)。

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