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ルビンの壺が割れた 新潮文庫

宿野かほる

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101017617
ISBN 10 : 4101017611
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2020
Japan

Content Description

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」―送信した相手は、かつての恋人。フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め…。先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作!

【著者紹介】
宿野かほる : 2017(平成29)年、書き下ろし長編『ルビンの壺が割れた』でデビュー、世に驚きをもって迎えられる。現在に至るまでプロフィールを一切非公表とし、覆面作家として活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    ハナから怪しいテイスト感満載。まったくどいつもこいつもホントにもう・・・。「本書の登場人物に一片の同情の余地ナシ」、てか。

  • しんごろ

    実に面白い。一馬の執念、未帆子の逃げきり、メールを通しての顔の見えない心理戦というべきか頭脳戦というべきか。純愛物語と見せかけて憎悪の物語というべきか、とにかく表と裏、光と影そんな感じで、読んでいくうちに、この物語の見方がどんどん変わっていった。個人的には、湊かなえの『告白』を思いだした。一馬側からみれば、あと一歩というところ。未帆子側から見れば、してやったり。確かにルビンの壺だった。しかもラストはパリンと音が鳴って割れたね。

  • あきら

    やめどきが分からない。一気読みでした。 一度そういう見方で見てしまうと、前の見方で見れなくなる。 まさにそういう構成でした。

  • 神太郎

    ジャンル分け不可能かつ怒濤の展開らしい。珍しく近々に発刊された本に手を出した。覆面作家なのだそうだ。メールでのやり取りなので一文も短い。こりゃサクッと読めた。不穏さよりも、段々と開けっ広げにお互いの過去が開示されていくので、そこではじめてそうだったのかと思う場面が出てくるので、こりゃ先が読めない。が、個人的にはその場面と場面が繋がったときの小気味良さみたいなのがもう少しほしいところ。歯車同士が噛み合ったときの快感はやや弱めだ。だが、言うように後半の展開は確かにおおっとなる→続く

  • Kanonlicht

    かつて恋人同士だった2人による往復書簡形式の物語。結婚を目前にしてなぜ2人は破局したのか。30年の時を経て、互いの思っていたこと、秘密にしていたことを告白し合うことにより、次第に読者にもその経緯が明らかになる。大どんでん返しという触れ込みの割には、最初から得体のしれない気持ち悪さが漂っていて、最後の展開には驚きよりも納得感があった。もっと伏線が張られていればという気もするけれど、こういうのは勢いが大事なので、一気に読ませるこの分量でまとめたのは正解だと思う。

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