とり残されて 文春文庫

宮部みゆき

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167549022
ISBN 10 : 4167549026
フォーマット
出版社
発行年月
1995年12月
日本
追加情報
:
16cm,357p

内容詳細

勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子供の幻に出会う。そんな折、校内プールに女性の死体が…。その謎にせまる表題作ほか、夢の「場所」捜しから始まる内面の旅を描いて名作の聞こえ高い「たった一人」など六篇を収録。巧みな伏線、鮮やかな舞台設定。清新にして熟達の筆致をおたのしみください。

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読書メーターレビュー

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    短編7話。とり残されて、おたすけぶち、私の死んだ後に、居合わせた男、囁く、いつも二人で、たった一人。解説北上次郎。恐怖小説に分類できるけど、やや幸せそうな終わり方もある。江戸物や下町物ではないが、どこか心温まるものもある。ある不安を抱えて生きていく現代人を描写しているのかもしれない。いつも二人での続編がよみたい。男性は自信を持って生きていけるような気がするが、取り憑いたもう一方がどうなるのか想像ができない。宮部みゆきの回答に期待する。解説:北上次郎

  • 夢追人009 さん

    「真夏の夜の夢」みたいに魅惑的で読後に後を引く幻想系作品集。『とり残されて』気持ちは解るけどその道は避けないと君も刑事の二の舞になるからね。『おたすけぶち』小花井村には行っちゃいけないよ!『私の死んだ後に』孤独な投手と「あの世」への案内人の女の一夜限りの物語。『居合わせた男』気の迷いではなく幽霊は実在するのだと確信します。『囁く』妄想が暴走する。不吉に韻を踏んでいますね。『いつも二人で』ラブコメだけど恐ろしやヒロインは幽霊。『たった一人』ヒロインの強い願いが時空の歪みを突き抜けて何時か叶うと信じたいです。

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️図書館本。宮部さんの短編集でした。不可思議な現象や超常現象が必ず絡む殺人が起きますが、作者のうまさなのか、どういうわけか余り暗くはならずに切り口の全く違う小気味良い程の秀作の短編が次々と出てきます。このハズレのなさは歩留り良すぎです。次も楽しみです。

  • yoshida さん

    宮部みゆきさんの作品でも異色かもしれない。不可思議なものを不可思議のまま物語にする。現実としてのトリックがある訳ではなく。不可思議なまま完結する。短編7編。個人的には「私の死んだ後に」が最も心に残った。突然に投げられなくなったプロ野球投手。彼が投げられなくなった少年時代の記憶。そこにもう一味加えてあるのが、この作品集の特徴だと思う。いつか再会があることを期待せずにはいられないラストが秀逸である。様々な宮部みゆきさんの作品を読んできたが、異色の作品集。それでも筆力で読ませる。安定した満足感が得られる作品集。

  • ひさか さん

    婦人公論1991年12月臨時増刊号:とり残されて、オール讀物1991年7月号:おたすけぶち、12月号:居合わせた男、1992年6月号:たった一人、大陸書房コットン1990年4月号:私の死んだ後に、小説現代1989年6月号:囁く、小説NON1989年7月号:いつも二人で、の7つの短篇を1992年9月文藝春秋から刊行。1995年12月文春文庫化。2012年文春文庫カバー変更。読み進めて行くと、案の定、再読。「たった一人」が秀逸。この時代の宮部さんのお話も良い。

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人物・団体紹介

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宮部みゆき

1960年東京生まれ。東京都立墨田川高校卒業。法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞長編部門、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞、

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