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注文の多い料理店 宮沢賢治のおはなし

Kenji Miyazawa

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784265071029
ISBN 10 : 4265071023
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

山で二人の紳士が見つけた西洋料理店「山猫軒」。「どなたもどうかお入りください」と書かれた扉を開けると、また扉があり、そこにも文字が…。小学1年生から楽しく読める宮沢賢治のお話。

【著者紹介】
宮沢賢治 : 1896年岩手県花巻市生まれ。盛岡高等農林学校卒業。1924年詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、1933年9月21日、病気のため三七歳の若さで亡くなる。数多くのこされた、すぐれた詩や童話が、没後、整理・出版され、いまもなお多くの人びとに読みつがれている

和田誠 : 1936年生まれ。1959年多摩美術大学卒業。1968〜73年「週刊サンケイ」表紙絵担当。1977年より「週刊文春」の表紙を描いている。1969年文春漫画賞。1981年講談社出版文化賞さしえ部門。1994年菊池寛賞。1997年毎日デザイン賞。映画監督でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 子供の頃に読んだ本で今でも好きなのが、...

投稿日:2021/04/25 (日)

 子供の頃に読んだ本で今でも好きなのが、コナン・ドイルの「赤毛同盟」と宮澤賢治の「注文の多い料理店」だ。  なぜ好きなのか?  よく考えてみると、この2つの話には共通点がある。つまり、自分の思いもよらない形で自分が利用されているって話なのだ2つとも。  ご存知かもしれないが、「赤毛同盟」はすごく条件の良い求職話があって、それにはなぜか“赤毛の人のみ採用”って但し書きがある。主人公は不審に思いながらもその求職に応じ家を空けるのだが、実はその留守中に銀行の地下金庫への穴が日毎掘られてたんである。つまり悪党は最初から主人公を引っ掛けるために求職を仕掛けたワケだ。  一方の「注文の多い料理店」は、店の奥に進むたびに、手を洗ってください、クリームを塗ってくださいと注文が書かれていて、やたら格式の高い料理店だな、と思っていたら、それはすべてその主人公自身をオイシクいただくための段取りだったってオチである。  でもこの2冊は「だまされちゃいけない」ってなチンケな教訓話ではなくて、手のひらで踊らされることの“してやられたり!感”っていうか、世の中のそういうカラクリ自体の妙っていうか、そっちの話だと思う。少なくともこの2冊から、自分以外に“他者”ってのが存在してるらしいことを幼くして知ることが出来るだろう。

izkeiske さん | 岡山県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Natsuki

    和田誠さんの絵による『注文の多い料理店』。お話の怖さが緩和されて、少しほっこりしながら読みました。和田誠さん特有の丸みのある、素朴なタッチのなせる業。「宮沢賢治×和田誠」、この組み合わせ、もっと早くに出会いたかった(*´ω`*)

  • みーちゃん

    話の最後に、店の名前の意味がわかり、なるほど!と、思いました。字が大きいので、小さい子でも、読みやすそうな本です。

  • Gummo

    和田誠さんが挿絵を担当されていたので久々に読んでみた。私の記憶の中では、主人公の二人は山の中で恐ろしい目に遭ったかわいそうな人たちだったんだけど、改めて読んでみると、連れて行った犬の死に際して見せた彼らの態度があまりに薄情で、少しぐらい怖い目に遭ったほうがいい奴らだったんだなと思った。

  • ベーグルグル (感想、本登録のみ)

    【学校図書室】昔、読んだはずなのにすっかり忘れていた。こんなブラックユーモアだったのね。絵は今年訃報の和田誠さん。

  • chiaki

    えっ!?まさかのそっちなの!?笑 私はてっきり猫がとっても忙しくレストランを切り盛りするメルヘンな世界のおはなしだと想っていたので、大笑い!賢治の世界にもこんなブラックユーモアがあっただなんて♡宮沢賢治作品、教科書掲載の作品でもうお腹いっぱいで今まで読んで来なかったことを激しく後悔しました!和田誠さんの絵、やっぱり素敵。このシリーズは、文字も大きいので薦めやすいな♪

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